犬が急に目の前でトイレを失敗するように!「わざと?!」と思う前に知ってほしい犬の気持ち

トイレの横にいる犬 トイレ

今までちゃんとトイレでおしっこをしていたのに、愛犬が急にこちらを見ながら粗相をしてしまうことがあります。

「え?わざと失敗しているの?」

と、ショックを受けてしまう飼い主さんもいらっしゃいますよね。

実は、トイレでできていた子が失敗する理由はたくさんあり、ふとしたきっかけできなくなってしまうことがあるんです。

この記事では、急に「こちらを見ながらトイレ以外で粗相している場合」「特定の人の前だけ粗相する場合」について紹介しています。

子犬の月齢によるものや、間違った学習など理由はいろいろです。

愛犬の気持ちを知り、どうしたらまたトイレでしてくれるのか考えてみましょう。

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犬がわざとトイレを失敗することはある?

マーキングする犬

「犬がわざとトイレを失敗している」と表現すると、犬に悪意があるように感じてしまいがちです。
「飼い主をなめている」「犬の方が上位だと思っている」と嫌な気持ちになってしまいます。

けれど、犬は悪意を持ってわざと失敗する複雑な思考があるのかは、まだわかっていません。

犬の場合「トイレの場所はわかっているけれど、そこでおしっこをしない。」という行動をし、それにはいろいろな理由があります。

「わざと?!」と誤解されやすい犬のトイレの失敗理由

トイレットペーパーと犬

トイレまで間に合わなかった

興奮しすぎると、粗相してしまう子がいます。

特に子犬に多く、筋肉が成長途中なため緩いのが原因の一つです。

「うれしょん・びびしょん」に似た状態です。

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楽しくなりすぎて興奮している時、水をたくさん飲みすぎた時、寒い日などは粗相しやすいので、いつも以上に注意してみてあげてください。

反抗期の月齢になった

犬にも人のように反抗期が来る子がいます。
(犬に必ず来るわけではなく、来る子と来ない子がいます。)

反抗期と呼ばれる時期は2回あり、小型犬の場合生後4か月ごろと、1歳前後が目安です。
(大型犬の場合は生後8か月ごろと、2歳前後が目安です。)

この時期になると

  • 今まで聞いていた飼い主さんの言うことを聞かなくなった
  • 熱しやすく冷めやすくなった
  • いたずらをするようになった
  • 粗相をするようになった

と感じることがあります。

周りの世界に対して好奇心が増し、飼い主さんに対してルールの線引きを確認するような行動をします。
たとえば「ここでおしっこをしても大丈夫かな?」といつもと違うところでしてしまうことがあります。

飼い主さんは今まで通り、自分で決めたルールの線引きをしっかり持って、愛犬に伝えましょう。

ルールがぶれないことは、愛犬にとっても安心感につながり、飼い主さんに対する信頼もよりアップします。

「やっぱこれはだめなんだ!」と理解すると、犬もまたルールを守ってくれるようになります。

間違った学習をしてしまった

愛犬が「ここでトイレをする」ではなく「家族の前でトイレをする」と間違って学習してしまうことがあります。

トイレの近くに家族がいれば、見てくれるので成功するのですが、トイレから遠い部屋に家族といる時などに、とりあえず目の前でしてしまう、という感じです。

「トイレを成功した時に褒める」ことはとても大切なのですが、愛犬がこのパターンで失敗している可能性がある場合は、成功したら「ほめる」や「おやつをあげる」をたまにせず微笑む程度にして、ランダムに頻度を減らしていきます。

犬がトイレに行くことは生きるために当たり前の行動なので、場所を覚えたら「ごほうび」がなくてもできるようになります。

反対に、留守中の粗相を叱られた経験から、「家族が見ている前でないとトイレをしてはいけない」と間違って学習していしまい、家族の前でトイレをするようになってしまう子もいます。

トイレのことで怒られたことがある

「粗相をつい怒ってしまった」「怒ってはいないけれど悲鳴をあげてしまった」などの理由で、怒った人が外出中の時だけ粗相をしてしまうことがあります。

残された家族がなめらているからではなく、「怒る人がいないから安心してトイレができる。」と学習してしまった場合です。

「ほめる」を中心に、もう一度家族が協力してトイレトレーニングをすることで、正しい場所でしてくれるようになります。

かまってほしいから

トイレを失敗した時に、家族が来てくれたり、反応してくれた経験から、「家族の前でトイレと違うところでしたらかまってもらえるんだ!」と思ってしまうことがあります。

飼い主さんは一生懸命無視しているつもりでも、わずかな動きから反応してもらえたと勘違いしてしまう子もいます。

早く掃除したいところですが、粗相を片付ける時はワンクッションおいて、愛犬が見ていない時を狙って静かに片付けるのも一つの方法です。

不安から

たとえば、いつもお母さんと過ごしている子が、急にお父さんと二人でお留守番になった時などに、粗相してしまうことがあります。

お母さんが外出してしまった不安と、お父さんといることに慣れていないことから心が不安定になり粗相してしまいます。

この場合は、お留守番の練習をすることと、お父さんも愛犬とコミュニケーションをとって、一緒にいて安心してもらえる存在になることが大切です。

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病気の可能性

泌尿器系の病気だったり、高齢になり認知能力が低下してきた場合も、急な粗相につながることがあります。

愛犬自身も痛みや不安から、家族がそばにいた方が安心できることから目の前で粗相する可能性もあります。

おしっこの時痛がっていたり、反応がいつもと違うと感じたら、獣医さんに相談してみましょう。

まとめ

愛犬の急な粗相は、あと片づけの苦労もあり、つい感情的になってしまいますよね。

愛犬はそれぞれの人との関係を確認しているので、家族で飼っている方は、家族の協力も不可欠です。

できるだけ冷静に「なんで目の前でおしっこをしているのか?」検証し、愛犬がどうしたらトイレでおしっこができるのか考えてあげてください。

愛犬は自分の気持ちをあなたにアピールしているはずです。