子犬を迎えた初日は、なかなかトイレをしてくれないことがあります。
迎えたばかりでなくても「うちの子、子犬のわりにあまりおしっこをしていない気がする・・・。」と不安になることもありますよね。
子犬は一日に何回もトイレをするイメージがありますが、実はけっこう個体差があり、その子により回数は全然違うんです。
この記事では子犬のトイレの回数について解説し、子犬がトイレに行きやすい環境の作り方をお伝えしています。
丸一日おしっこが出ていないようであれば、動物病院へ相談することをおすすめします。
子犬のトイレの回数はその子により全然ちがう

子犬のおしっこの回数は5回から10回くらい、うんちは5回くらいの子が多いです。
ただし、月齢や、環境などにより大きく変わるので、回数はそれほど気にしなくても大丈夫です。
おしっこなら量がちゃんと出ているか、うんちならゆるすぎないか、頻度と形をチェックしましょう。
1.月齢によるちがい
生後3か月くらいだと、消化器官が成長途中で、膀胱もまだ小さいです。
そのため、おしっこをたくさんためておくことができず、一日に何回も出ます。
生後9か月くらいになると、体もだいぶ成犬に近づいてきているので、一日2,3回くらいに減っていきます。
食事も生後3か月ごろまでは、ふやかしたフードをあげているお家が多いと思います。
ふやかしたフードは水分量が多いので、成犬のカリカリフードよりおしっこに行きやすくなります。
うんちも同じように、消化器官が未発達なので体にためておくことができず、食べたらすぐ出ることが多いです。
また、水分の多いごはんを食べ、消化もしっかりできないので、ゆるいうんちが出やすくなります。
うんちの回数があまりにも多かったり、ゆるいうんちを繰り返して体重が増えなようであれば、動物病院へ相談してみましょう。
寄生虫や、アレルギーなどの病気が関係していることがあります。
2.環境によるちがい
まず、季節によっておしっこの回数が変化します。
冬場は体が冷えやすく、人と同じようにトイレの間隔が狭くなりがちです。
お家に来たばかりだったり、慣れない環境にいる時は、緊張からおしっこやうんちができない子もいます。
また、外でトイレをすることに慣れてしまうと「お部屋の中ではしたくない!」とお散歩に行くまでがまんしてしまうことがあります。
3.性別によるちがい
オスかメスかによっても回数は違ってきます。
オスは生後5か月くらいになると、マーキングをするようになるので、回数が多くなりやすいです。
犬の保育園に行った時など、他の犬がいる前だとマーキングをするため、頻繁におしっこをすることがあります。
大切なのは一日のおしっこの量

回数だけでは幅があるので、大切なのは一日のうちにおしっこがちゃんと出ていることです。
一日のおしっこの量も、環境や状況により異なりますが、体重1㎏あたり25ml~45mlくらいが一般的だそうです。
5㎏の子犬なら、125ml~225mlくらいのおしっこが一日に出る計算になります。
おしっこを採る時は、ペットシーツを裏返して、ビニールの面を表にしておくと、おしっこがたまって採りやすくなります。
「大量に水を飲んでいないか」「お留守番の時でも新鮮な水がいつでも飲めるか」など水の摂取量も気にしてあげてください。
子犬のおしっこの間隔の目安

子犬がおしっこをがまんできる時間は月齢+1時間が目安になります。
たとえば、生後3か月の子の場合、4時間くらいがまんできるということになります。
膀胱がいっぱいになる時間は下のようなデータもあります。
がまんしなくていい状況なら月齢+1時間だと間に合わない可能性があるので、早めにトイレに連れて行ってあげた方が失敗しにくくなります。
8週令・・・75分
12週令・・・90分
18週令・・・2時間
さらに大切なのが、愛犬がおしっこに行くタイミングとしぐさをつかむことです。
子犬のトイレのタイミング
- 寝起き
- ごはんの後
- 運動した後
- 興奮した時
このタイミングでトイレに連れて行ってみましょう。
- そわそわして落ち着かなくなる
- くるくる回り始める
- 床のにおいをクンクン嗅ぎ始める
おしっこをする時のしぐさの他に
- 後ろ足の動きがぎこちなくなる
- おしりを気にする
- 肛門がピクピクしている
成犬に比べて、おもらしのように急に始める子も多いので、しぐさだけだと間に合わないこともよくあります。
その子のトイレのタイミングとしぐさを知ることが、成功のポイントです。
子犬がおしっこをしてくれない理由

子犬を迎えた初日は、子犬も新しい環境に緊張しています。
おしっこをどこでしていいかもわからず、なかなかしてくれないことが多いです。
ちなみに、トイレトレーやトイレシーツを置いていても、そこがトイレだと犬にはわかりません。
飼い主さんが、「トイレはここでやるよ。」ということを伝えてあげなければなりません。
トイレトレーニングは失敗させないことが大切といいますが、迎えた初日でやっとおしっこをしたのであれば、どこでしてしまっても、まずはほめて気長に練習しましょう。
トイレトレーニングの方法についてはこちらの記事に詳しく載せています。
トイレのしつけ(トイレトレーニング)を始める前に!知っておきたい犬の習性
子犬が安心してトイレに行ける環境づくりと促す方法

子犬のトイレトレーニングで一番と言っていいほど大切なのが、環境づくりです。
1.子犬の行動範囲を狭める
いきなりお家の全部の部屋を自由にすると、広すぎて落ち着かないことがあります。
迎えた日は子犬の部屋になる一部屋だけにし、他の部屋には行けないようにしておきましょう。
また部屋が広すぎると、トイレに行きたくても間に合わないことがあります。
2.粗相されそうなものは置かない、行けないようにする
粗相が気になって子犬がトイレをしてほしくないところに行くたびに、声をかけたり、抱っこをしていると、安心して動くことができなくなってしまいます。
子犬がトイレを覚えるようにするためには、「トイレを教える」というより「そこをトイレにしたくなる環境を作る」のがポイントです。
犬は、自分のベッドから離れた、吸水性のいいところをトイレにする習性があります。
カーペットやクッションなど吸水性の高いものは、トイレ認定されやすいので、できるだけ置かないようにします。
動かせないものの場合はそこに行けないように、サークルで囲うのがおすすめです。
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3.体を動かす
体を動かすとトイレに行きたくなりやすくなります。
子犬はトイレトレーニングのためにと、クレートやサークルに入っている時間が長い子もいますが、適度な運動は大切です。
激しい運動は骨格の成長に影響が出てしまうことがあるので、軽いボール投げやおもちゃ遊びを一緒にしましょう。
飼い主さんと遊ぶことで緊張も和らぎおすすめです。
4.失敗しても怒らない、慌てない
トイレの失敗で怒ってしまうと、子犬が「お部屋の中ではトイレをしてはいけないんだ!」と勘違いして、がまんしてしまうことがあります。
粗相しそうな時に、飼い主さんが慌てて「あ!」と叫んでしまうのも、勘違いしてしまう原因になります。
慌てずに静かに片づけをし、また同じところでされないようにしっかり消臭スプレーをしておきましょう。
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5.その他トイレを促す便利グッズ
おしっこを促すための便利グッズを試してみるのも一つの方法です。
こちらはペットシーツにスプレーすると、フェロモンがおしっこを促してくれるそうです。
外でトイレできない子が旅行に行く時にも活躍しそうです。
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まとめ
子犬のトイレの回数は、その子や環境により異なるので、出ているのであればそれほど心配しなくても大丈夫です。
子犬を迎えたばかりでトイレをなかなかしてくれない時は
- 子犬の行動範囲を狭める
- 粗相されそうなものは置かない、行けないようにする
- 体を動かす
- 失敗しても怒らない、慌てない
- トイレを促す便利グッズを試す