「お留守番が長かったのにおしっこをしていない!」
「お散歩に行かない日は、なかなか部屋でおしっこをしてくれない。」
愛犬のおしっこが出ていなくて不安になることってありますよね。
おしっこをするとき痛がるような動きがあれば、動物病院で診てもらう必要があります。
ここでは、ドッグトレーナーとして、犬がおしっこをしない理由を環境や犬の気持ちからお伝えします。
犬が安心しておしっこをできる状況を作ってあげることで、飼い主さんも安心できるはずです。
犬はどのくらいおしっこをがまんできるの?
成犬の場合、半日くらいはがまんできてしまいます。
外でしかおしっこをしない子が、雨の日などでお散歩に行かない場合だと、丸一日我慢してしまうこともあります。
数日しなかった犬もいるという話を聞いたことがありますが、決して体によくありません。
子犬の場合だと、月齢+1時間がおしっこをがまんできる時間の目安です。
なぜおしっこを長時間がまんできるの?
野生の時の習慣で、敵から身を隠すためだといわれています。
おしっこをすると、においで敵に居場所がわかってしまうため、狙われる危険があります。
がまんしすぎるとどうなるの?
膀胱炎や尿路結石などの病気になってしまうことがあります。
おしっこをがまんする理由
1.外でしかできない
犬は自分の居場所を汚したくない習性があるので、外でおしっこをすることを覚えてしまうと、お部屋でしたがらなくなってしまいます。
また、犬は一度トイレを決めてしまうと、他のところでしにくくなってしまいます。
お散歩の時おしっこをしている犬は、お部屋でのトイレの場所を別で覚えさせないといけません。
雨など天気が悪い日も外へ出なければならなくなると、将来大変です。
外でしかおしっこができない犬に、お部屋でのトイレを教えるのはなかなか大変になる場合が多いです。
まずお部屋でのトイレを教え、お部屋でおしっこをしてから、お散歩に出るようにするのがおすすめです。
おうちの子が歳をとって、歩いてお散歩するのが難しくなった時にも、お部屋でのトイレは重要になります!
2.粗相したときに叱られたことがある
お部屋で粗相したとき叱られた経験があると、お部屋の中でおしっこをしなくなってしまうことがあります。
飼い主さんは粗相を注意したつもりでも、犬にとってはお部屋でおしっこをしてはいけないと解釈してしまうことがあります。
また、粗相したときに「あ!」という大声に驚いて、お部屋でできなくなってしまうこともあります。
トイレの失敗は絶対叱らず、静かに片付けます。
3.お留守番中にできない
お留守番の時サークルの中に犬の部屋とトイレがあり、距離が近い場合がまんしてしまうことがあります。
犬はきれい好きな動物なので、寝床の近くで排泄をしたがりません。
できるだけ寝床とトイレは50㎝以上離れていると、トイレをしやすくなります。
他にも、ふだんから人が見ていないとしない子は、お留守番中にがまんしてしまうことがあります。
一人(一匹)でもトイレに行けるように練習しましょう。
トイレを誘導するにおいがついているペットシーツもあります。
効果はその子次第ですが、便利グッズを使ってみるのも一つの方法です。
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4.トイレで嫌な経験をした
いつもはお部屋のトイレでできていたのに、急にトイレに寄りたがらなくなった場合、トイレで嫌な経験をした可能性があります。
おしっこをしていたら物が倒れてきた、たまたま雷が鳴りだした、など思わぬアクシデントからできなくなるものです。
トイレの位置を変えたり、静かなところに設置するなど、安心できるように環境を作りなおしてあげます。
5.病気
先ほど書いたように、膀胱炎や尿路結石などの病気の可能性があります。
がまんさせることで病気になることもあるので、日ごろからがまんしないですむようにトイレの環境を整えてあげましょう。
まとめ
犬がおしっこをがまんする理由
- 外でしかできない
- 粗相したときに叱られたことがある
- お留守番中にできない
- トイレで嫌な経験をした
- 病気の可能性