おやつは犬を釣るためでなくコミュニケーション!おやつを使うしつけはこんなにいいことだらけ!

びっくり顔の犬 しつけ

 

みなさん犬のしつけをするとき何を使って教えていますか?

以前は体を抑えたり、新聞紙を丸めて床を叩いたりする方法も聞きましたが、最近ではおやつを使ったほめるしつけ(トレーニング)が主流になっています。

けれど、「おやつを使ったしつけって、結局おやつがないとやらないんでしょ?」と思われる方も多くいらっしゃいます。

いいえ!おやつがないときもちゃんとしてくれます!

おやつを使う理由と、使い続けないコツについてお話したいと思います。

初対面の犬におやつをあげる理由

おやつをもらう犬

ドッグトレーナーとして、飼い主さんのお家へうかがうことがあります。

飼い主さんの前でおやつを使ったしつけ方法のお手本をしようとすると、「おやつに釣られてるからやってるわ。」と言われてしまうことがあります。

おやつがないとやらない = プロのドッグトレーナーならおやつがなくてもやる

と思っている方が多いのではないでしょうか。

おやつを使わず体に触ったり、威圧感を与えて言うことを聞かせる方法もありますが、多くの飼い主さんがマネしたい方法ではないはずです。

犬にとって初めて会ったドッグトレーナーは謎の人。ほとんどの子は警戒します。
(空気を読んでおやつがなくても指示を聞く場合もありますが)

まずおやつをあげるのは、ドッグトレーナーにいい印象を持ってもらうためで、しつけの時におやつを使うのは、楽しいことと条件付けるためです。

 

おやつを使うしつけのメリット

おやつをかじる犬

犬は自分にとって「いいこと」ならやるし、「嫌なこと」ならやりません。(人も心の底ではそうなはずです。)

犬にとっての「いいこと」はたくさんありますが、多くの犬に当てはまり、多くの人が同じようにできるのが「おやつ」をごほうびにあげることです

犬が、人のやってほしいことをしたとき、ごほうびに「おやつ」をもらえる、というシステムが分かりやすいからです。
(ちなみに、おうちの子が大好きなのであれば、「おやつ」でなく「いつものフード」を使ってもOKです!)

おやつを使わず、家族みんなが自分の魅力だけをごほうびにするのは、けっこうハードルが高いのがお分かりいただけたでしょうか。

↓ 新しいことを覚える時、苦手なものに慣らす時におすすめのおやつです。

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↓ こちらも硬すぎず、においもいいので好きな子が多いです。
  サイズも使いやすいですが、私はさらに1粒を4等分して使っています。

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おやつを使ったしつけに納得!
「おやつを使ってさらにレベルアップしたい!」という方にはこちらの記事がおすすめです。

【すぐマネできる!】おやつの格付けで犬のしつけの上達ぐんとアップ

おやつはあげ続けないといけないの?

並んだおやつと犬

これもおやつをあまり使いたくない方の理由の一つなのではないでしょうか。

私もドッグトレーナーになる前に「おやつをあげ続けないとやらなくなってしまうのでは?」と思っていました。

おやつは「その行動をしたごほうび」というより、「興味やモチベーションを上げるためのきっかけ」というポジションです。
「新しいことを覚える時」や「苦手なことに慣れる時」には特に効果を発揮しますが、日常的にすることには必要なくなっていきます。

 

当たり前にできるよになったことは、少しずつおやつをあげる頻度を減らしていきます。
急にやめてしまうとやらなくなってしまう可能性があります。

 

最終的にはおやつはあげず、ほめることで正解を伝えるようになりますが、まれにあげることでその行動をずっとしてくれるようになります
たまに「大当たり!」が出る福引のような感覚です。

 

トイレトレーニングの場合は、場所を覚えるまでは、成功するたびにおやつをあげてほめます
成功率が上がり、ほぼ100%できるようになったら、おやつはまれにあげる程度で、ほめることがメインになります。

最終的には、必ずほめられなくても、自分からトイレに行くようになります。

ほめることや、おやつをあげなくても、トイレで用を足せたことが犬にとっての「いいこと」になるためです。

 

けれど、ずっとおやつをあげ続けてしまうと、「トイレに行くとおやつ」と条件付けてしまい、頻繁にトイレに行ったり、見てないときはしなくなってしまったりする可能性があります。

おやつを減らしていくのも重要な作業です

 

おやつを使わずにしつけをする方法はないの?

おもちゃや、ほめることでしつけをすることもできます。

おやつに興味がない子や、ダイエット中の子におすすめです。

ドアの前で座ったら外に出られるなど、その行動が犬にとってメリットだと、何も使わなくても教えられる場合もあります。

おもちゃは長く使い続けられるので経済的でおすすめです。

音が鳴るものや大きさなどが選べるので、遠くから指示する場合にも向いています。
おやつには興味がないけれど、おもちゃは魅力的に感じる子もいます。

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おもちゃに興味がない子でも、おやつを入れられるおもちゃだと興味を持つことがあります。おもちゃの選び方はこちらの記事を参考にしてください。

犬がおもちゃで遊ぶようになるには

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おやつに興味がない子でも、ふだんの食事を出されたタイミングでしっかり食べ、飼い主さんといいコミュニケーションがとれていれば、おやつに興味が出てくることがあります。

またおやつの魅力を上げる(肉のフリーズドライやにおいの強いもの)ことで、興味が出ることもあります。

愛犬にとっての「いいこと」を見つけてあげてください。

まとめ

  • ドッグトレーナーは初めて会った犬を自在に操れる人ではない
  • おやつは人としつけにいい印象をつけるために使う
  • おやつを使ったしつけは、家族みんながしやすく、犬にとってもわかりやすい
  • おやつを減らすときはスパッとやめず、徐々に減らしていく