犬を迎えたばかりの時や、高齢犬に多い夜鳴き。
飼い主さんも睡眠不足でイライラしたり、周りの苦情も心配になったりと、精神的に追い詰められる問題です。
実際私も犬を迎えてから、一番悩んだことが夜鳴きでした。
続いた期間は5日程度でしたが、毎晩ともなると近所の目も気になり、精神的にきました。
私の場合、間違った対処をしてしまったために5日かかりましたが、犬の気持ちを理解してあげれば、お互いこんなに苦しまずに済んだと今では思います。
私が夜鳴きの無視を諦めて行動した結果、夜鳴きがするっと解決できたときの体験談はこちらです。
犬も鳴くことで何かを訴えてきているので、それが分かれば安心して眠れる日々が待っています。
この状況がずっと続くわけではないので、愛犬がなぜ鳴いているのか解決してあげましょう。
夜鳴きは結局無視できないことが多い
夜鳴きが気になって構ったり、見に行くと「鳴いたら飼い主さんが来てくれる!」と学習してしまうことがあります。
そのため、夜鳴きの対策は「無視」が1番と言われてきました。
けれど実際、夜鳴きの無視って無理ですよね!!
ぽつんと一軒家だったり、「クンクン」レべルならいいですけど、そんなもんじゃないから悩むんですよね。
我が家は一軒家ですが、それでも近隣に聞こえるくらいの鳴き声だったと思います。
これがマンションだったらと思うと・・・
なので、今回は「無視」以外の方法で、日頃できるものから、最終手段までを紹介したいと思います。
夜鳴きをする理由
1.環境が変わったから
迎えたばかりの犬のほとんどが環境に慣れないための夜鳴きです。
今まで過ごしていたところは、兄弟のぬくもりがあった、音がしていた、明かりがついていたのに、変わってしまったことで不安になり吠えてしまいます。
2.要求している
お腹がすいた、トイレに行きたい、のどが渇いた、など何か要求があると、吠えて飼い主さんを呼びます。
3.生活のペースができていない
日中留守番などでずっとケージの中で寝ていると、体力があり余ってしまい、夜眠れなくなってしまいます。
夜に飼い主さんが帰宅し、ストレス解消にと遊んであげることがあると思いますが、その子によっては遊んでもらうことで興奮状態になり、寝る時間になっても、もっと遊んでもらおうとすることがあります。
4.鳴いたら飼い主さんが来てくれたことがあるから
夜鳴いていたら、飼い主さんが見に来てくれたのがうれしくて、その後も鳴いて呼ぶようになった状態です。
これが「学習」です。
5.何かに警戒している
気になる音や物があると、「ワン!」と吠えることがあります。
日中でも同じ音に反応して吠えている可能性が高いですが、夜にだけする音や動きなど変わったことがないかチェックしてみます。
夜だけネズミが部屋を歩いているとか、まれにあります。
雷や天気の悪化から不安で吠えることもあります。
急に夜鳴きが始まった場合
要求や学習の可能性もありますが、他にも原因になることがあります。
それは、夜に何か怖い思いをしたときです。
大きな音がした、雷が強く光ったなどの経験から夜鳴きが始まることがあります。
ハウスに毛布などで目隠しをしたり、静かな場所に移動したり、落ち着く環境が整えばまた安心して寝てくれるようになります。
他にも、犬が高齢になると夜鳴きが急に始まることがあります。
↓「高齢犬の夜鳴き」で説明しています。
子犬の夜鳴き
さみしさのために鳴くことが多いです。
また、体が成長段階で小さいので、お腹が空きやすく、トイレの間隔も短くなります。
夜中がまんするのが難しく、「お腹が空いた!」、「トイレー!」など要求が多くなります。
高齢犬の夜鳴き
高齢になり急に夜鳴きが始まる場合があります。
犬も高齢化が進み、とても増えているお悩みです。
認知症が影響していることがあり、体調が悪い、どこかが痛いなど理由は様々ですが、要求が解決しても、また夜鳴きが始まることがあります。
長期化しやすく、飼い主さんもがんばりすぎると体調を崩してしまうことがあるので、まずは動物病院で相談することをおすすめします。
夜鳴きしないための対策
1.犬が見えるところで寝てあげる
迎えたばかりだったり、環境に落ち着かず不安な様子があれば、まずは見えるところで寝て、愛犬を安心させてあげましょう。
できるだけケージからは出さず、そばにいるけれど空気のような存在になります。
声掛けをしたり、目を合わせたりすると「出してー!」と主張する可能性があるので、「夜は寝るもんだ。」というオーラを出して寝ます。
迎えて1週間くらいのうちに、環境に慣れさせると同時に、生活のペースを作ってあげると、問題が長引かずに落ち着いてくれます。
見えるとアピールしてくる子の場合は、ケージに毛布を掛けて目隠しするのもおすすめです。
毛布は換気が悪くならないようにと、引き込んで飲み込まないように注意してください。
飼い主さんや、前にいた所のにおいがついた物を入れると安心することもあります。
環境に慣れていないことによる夜鳴きは、慣れたら落ち着いて自分のスペースで寝られるように練習できるので、絶対に構ってはいけない!と徹底しなくても大丈夫です。
同じ部屋で数日寝て、環境に慣れてきたら、飼い主さんは普段寝る部屋に戻ります。
環境や犬の性格によってタイミングは変わってくるので、愛犬の様子をみて、独り立ちさせてあげます。
あまり長く一緒にいてしまうと、また離れることが夜鳴きにつながってしまうので、あくまで環境に慣れる間だけ一緒に寝ます。
一緒に寝るのは目安1週間以内かなと思います。
その子によるのでタイミング難しいですが、がんばって見極めてください。
ちなみに、我が家は1日だけ一緒に寝て、次の日から別室で寝ることに成功しました。
2.寝る前に環境をチェックする
「子犬の夜鳴き」のところでもお伝えしましたが、子犬は特に要求があることが多いので、寝る前にチェックしてみましょう。
朝方鳴くのも同じです。
- お腹は空いてないか
- 水は十分にあるか
- トイレには行ける環境か
- 温度・湿度は適正か
子犬の場合、空腹とトイレに関しては、間隔が狭くてがまんできないこともあります。
いつも鳴きだす時間よりちょっと早く起きて、鳴く前に要求を満たしてあげると落ち着くことがあります。
このほかにおすすめの方法として
- 電気を一か所つけておく
- テレビをつけておく
- 小さい音量で音楽を流しておく
なども安心につながり、寝てくれることがあります。
(我が家は電気をつけたことで夜鳴き解決になりました!)
3.エネルギーを発散させておく
寝る前にお散歩に長めに行くことで、夜ぐっすり寝やすくなります。
子犬でまだお散歩に行けない場合は、お部屋の中で遊んでもOKです。
抱っこやカートで外の空気を吸うだけでも刺激になり、いい疲労感につながります。
一緒に遊ぶ時間の確保が難しい場合は、おやつを入れて遊べる知育トイがおすすめです。
どうやったらおやつが取り出せるか考えることで、疲労感につながり、犬の本能である嗅覚を使ってストレス発散にもなります。
日中留守番が長く、退屈している子にも知育トイはおすすめです。
おやつはのどに詰まらないものを選び、おもちゃが壊れていないかをチェックしてケージに数個入れてあげます。
こちらが知育トイでお馴染みのコングです ↓
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子犬用のコングは、普通のものより少し柔らかい噛み心地になっています。
リングがついているので、小さい口でも噛みやすく、引っ張りっこもできます。
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4.日中もケージで過ごす時間を作る
ケージにいることに慣れていなかったり、嫌だと感じていると、「出してー!」と吠える原因になってしまいます。
飼い主さんがいるときにもケージで落ち着てい過ごす練習をして、ケージが犬の安心できるスペースになるようにします。
日中これができていれば、夜も落ち着いてケージにいられる可能性が高いです!
5.苦手な物や音に慣れる練習をする
日ごろから苦手な音に慣れる練習をすることで、気にしないで過ごせるようになります。
苦手な音がしたら「おやつ」をあげるを繰り返すと、その音がいい印象になります。
苦手な物が見えない、聞こえないように、ケージの置き場を工夫してあげるのも効果的です。
ハウスを叩いたり、物をぶつけたりして夜鳴きを止めるのはNGです。
余計に恐怖心が出て、自分のハウスで落ち着けなくなってしまいます。
どうしても困ったときはこんな方法も
お家の環境によっては、即対処しなければいけないこともありますよね。
実際に使ったことがないものもありますが、夜鳴き対策用のグッズがいろいろとあります。
対処は一時的なものなので、同時に解決策を考えましょう。
- 防音のケージにする
- ペットホテルに預ける
- 獣医さんに相談し、薬の処方をしてもらう
- 日中犬の保育園に預けてストレス発散をさせる
- 犬用サプリやアロマを使う
高齢犬の場合は長く続くこともあり、飼い主さんの負担になってしまうので、老犬ホームなどを利用するのも方法の1つです。
↓ 犬用防音ケージはこんな感じのものです。換気システムはついているようですが、エアコンは必須です。
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まとめ
- 犬の夜鳴きで無視は難しい
- 鳴いている理由を知り、解決してあげる
- 環境に慣れていないことによる夜鳴きは無視より受け止めてあげる方がいいことも
- 見えるところで寝るときは空気のような存在になる
- 迎えて1週間くらいでペースを作るイメージ
- 日中ケージで上手に過ごすことができれば、夜も落ち着いて過ごせるようになる
- 飼い主さんが追い詰められる前にペットホテルや犬の保育園などの利用も考える