ごほうびにおやつを使ってしつけをしていると、日によってやる気があったりなかったりすることはありませんか?
それって、おやつの魅力が低いからかも!
実は、ドッグトレーナーは数種類のおやつを使い分けることで、犬のモチベーションを上げています。
たとえば、私たちも「いつも仕事が終わったらクッキーを食べる」が「今日は仕事が終わったらケーキを食べよう」となると、がぜんやる気が出ると思います。(クッキー好きの人は逆かもしれませんが(^-^; )
この記事では、マネしやすいよう3種類のおやつを使い分ける方法をお伝えします。
教えたい内容によって使い分けることで、犬の集中力がみちがえるように変わり、しつけがぐんと上達しますよ。
おやつを格付けする理由

犬は指示されたことをやるか考えた時、もらえるおやつの魅力と天秤にかけているからです。
自分にとっていいと思えばやるし、嫌ならやらない動物です。
(もちろん、いろんな状況が絡み、空気を読むこともありますが。)
わがままではありません。シンプルなんです。
そのため、おやつが魅力的ならやる気が起き、いまいちだとやりたがらないのです。
逆に、いつも大好きなものを食べていると、ハードルが上がっていき、ふつうのおやつではやる気が起きなくなってしまうこともあります。
おやつを大好きなものから、普通のものまで用意し、教えたい内容に合ったおやつを使うことで、犬のモチベーションを下げることなくしつけをすることができるのです。
おやつで釣らないとやらないの?

大丈夫です!おやつがなくても指示を聞いてくれるようになります!
おやつは初めてのことに挑戦させたり、やる気を出すきっかけにすぎません。
コミュニケーションを取っていくうちに、その行動に慣れてきたり、飼い主さんが喜んでくれる(ほめてくれる)ことがモチベーションになり、おやつがなくてもできるようになります。
「飼い主さんが喜んでくれるからやりたい!」「一緒にやると楽しい!」と思ってもらえる関係になるのが理想です。
おやつの格付けのやり方
- 犬が好きだと思われるおやつを3種類準備。
- 犬をサークルに入れるか、誰かに抑えててもらう。
- 少し離れたところに間隔をあけて3種類のおやつを床に並べる。
- 犬を自由にし、おやつを食べる順番を確認する。
1回だけだと近い所から食べた可能性もあるので、何回かやってみる。
1番に食いつくもの -Aランク
2番に食いつくもの -Bランク
3番に食いつくもの -Cランク
これでおやつの格付け完了です!
「うちの子はおやつに興味がない・・・」という方!こちらも試してみてほしいです。
おやつに興味がないのではなく、好みのおやつに出会えていないこともあります。
格付けしたおやつの使い方
Aランク
まだ覚えていないことを教えるとき、ハードルの高いことができたときに使います。
犬が「特別なごほうびだ!」と感じると、その行動がいい印象になり、次もしてくれる可能性が増えます。
苦手なものに慣れるときや、Bランクだと見向きもしない場合はAランクのおやつを使います。
例)初めてシーツの上でトイレしたとき
Bランク
まだ定着してないことができたときに使います。
できたことはあるけど、まだできないときもある場合、Bランクのおやつを使い成功率をアップさせます。
例)成功率7割の「おすわり」ができたとき
Cランク
定着していることができたとき、簡単にしていることができたときに使います。
カロリーオーバーにならないように、ふだん食べているフードの一部をごほうびのおやつに回してもOKです!
例)ほぼ100%できる「お手」をしたとき
ほぼ100%できることは、たまにおやつはあげずに「ほめる」ことでおやつがなくてもしてくれるようになります。
急に全くあげなくなるとやらなくなってしまったり、あげ続けるともらうために何度もやったりすることにつながります。
まとめ
- ごほうびのおやつは格付けした3種類を使い分ける
- たまにとっても魅力的なおやつが出るからこそやる気がでる
- 「ほめられる」ことも犬にとってはごほうびになる