犬を迎えるのはペットショップ?保護センターから?大切なのは迎える前の知識と感じた経験

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犬を迎える先はたくさんあります。

保護犬の魅力も知ってもらいたいですが、ペットショップから迎えることも一つの選択肢だと思っています。
(ペットショップで働いていたほどです。)

どんな環境でその犬が飼われているのかはもちろん大切なチェックポイントですが、さらに大切なのは「迎える前の犬の知識」だと実感しています。

ドッグトレーナーとしてお恥ずかしいですが、私が初めて迎えた犬は立派な問題犬へと成長しました。


この記事では、私の実体験をもとに、犬をどこから迎えるか悩んでいる方にぜひ知っていほしいことをお伝えしています。

何か参考になるところがあれば幸いです。

犬はどこから迎えられるの?

段ボールに入っている犬

ペットショップから

色々な選択肢が増えていますが、多くの方がペットショップから犬を迎えています。

動物に値段をつけてビジネスになっている点、正しく管理されているかの不安などで躊躇される方もいると思います。

犬自体は子犬が中心なので、お家に連れて帰ってから環境に慣れるのは比較的早い子が多いです。

両親の大きさは教えてくれるところもあり、成犬のサイズが予想しやすいです。
けれど、両親がどんな性格かは知ることが難しいです。

ブリーダーから

ブリーダーから迎える方も、周りで聞くようになってきました。

両親の大きさ、性格などを教えてくれるので、子犬がどんな性格になるかイメージがしやすくなります。

ブリーダーによっては、飼い主さんが適正に飼うことが難しいと判断した場合、お断りになることもあります。

いいブリーダーかどうか、ブログなどで衛生環境や活動内容をチェックし、訪問できるところは訪問するのが安心です。

保護センターから

こちらも少しずつ知られるようになってきました。

里親募集になっている理由は様々で、決してみんな問題があるわけではありませんが、慣れるのに時間がかかる傾向があります。

他の迎え先より、時間や忍耐が必要になることが多いです。

里親になるには、そのセンターが決めた条件をクリアしている必要があります。

私が人生初めて迎えた犬はペットショップから

小さい頃から動物が好きで、捕まえたものは手当たり次第に飼っていました。(虫やとかげなど)
けれど1番の夢は犬を飼うこと。母に毎日のように交渉していました。

夢叶ってパピヨンを迎えたのは高校のときでした。

とりあえず、「ペットショップに行って犬を見たい。」と母に言ったら、珍しく連れて行ってもらえることになりました。(のちの勤務先になるペットショップです。)

そこでうちの母が運命の出会いをしてしまいます。

4カ月ほどに成長したパピヨンが、サークルで同じく成長したポメラニアンと遊んでいました。
母は興奮して見ていたので、店員さんも積極的に説明してくれます。

母と長いこと一緒にいる私にはわかりました。
このままいけば念願の犬が「飼える」と。

けれど、衝動飼いは良くないと思い、母に「もう1店舗見てみよう」と提案しました。

 

別の店舗に移動中も「この間にパピヨンの家族が決まっちゃったらどうしよう」と心ここにあらずの母。
結局もう1店舗はほぼ見ずに、最初の店舗に戻りました。

 

戻ってくると、さっきのパピヨンがいません。慌てた母に店員さんが寄っていきました。

「戻って来られると思ったのでシャンプーしておきました。」

店員さんさすがです。

そのまま契約手続きに進み、段ボールのお家に入ったパピヨンを連れて帰りました。

あんなに何年も待ち望んでいたことが、意外とあっけなく達成できてしまいました。

それがパピヨンとの出会いでした。

 

りっぱな問題犬といわれる犬になる

家族みんなが一貫性をもって接するというのはとても難しいです。

今でも身内を説得するのが一番難しいと感じています。

私は犬の飼い方の本に書いてある「寝るときは別々、ごはんは食べなくても食器を下げる」などを家族(主に世話をしている母)に伝えました。

けれど甘やかし専門家の母は次第に一緒に寝るようになり、ごはんを食べないとおやつを混ぜたりと「今日は特別」を増やしていきました。

犬には「特別」がわかりません。「特別にしてくれてありがとう」とは考えません。
欲求吠えや、嫌なことがあると噛むという行動が出てきました。

そんな私も社会化について知識不足でした。

他の犬に慣れるようにといきなりドッグランに連れて行ったり、吠えたらただ「うるさい!」と怒ったり。
何が原因かも考えず、吠えたら怒るを繰り返していました。

 

現在飼っているのは保護犬

クレートに入るうなじろう

愛犬を知識不足のまま飼ってしまったことで、家族も愛犬も大変な思いをしてしまいました。

それから、動物系大学や、ドッグトレーナーのスクールに通って、誤解していた犬との接し方について学び直しました。

念願の保護犬を迎えてからは、それほど困った問題も起きずに平和な日々を過ごしています。

犬のことを理解して向き合っていけば、どこから迎えても幸せになれる

ペットショップやブリーダーから迎えても、保護センターから迎えても、犬の習性を理解しないまま飼うと後々問題が大きくなってしまいます

犬の習性を知っていれば、問題が起きた時に感情的にならず、なぜそうなったのか環境を見直すことができます。

まずは事前に準備をしっかりして、「この子と一生一緒にいる!」と感じるすてきな子を迎えてください。

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