年齢を重ねるごとに増す犬の口臭。
「歯石除去を考えているけれど、高齢犬で全身麻酔って大丈夫なの?」
「歯石除去ってどのくらい費用がかかるの?」
と心配事があり、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
私の実家で飼っていた犬(パピヨン)は、もともと歯石除去をする予定ではなかったのですが、病気の発見をきっかけに、高齢犬になってから歯石除去を受けることになりました。
実は、歯垢や歯石が蓄積して起こるトラブルは口臭や歯槽膿漏だけではありません!
命に関わることもあるので、歯石の気になる方は早めに獣医さんに相談することをおすすめします。
この記事では、実家で飼っていた高齢犬が全身麻酔で抜歯・歯石除去した時のことをお伝えしています。
我が家の場合は、全身麻酔で歯石除去をしてよかったと思っています。
愛犬の体調や、事情により判断は変わると思いますが、高齢犬で歯石除去を悩まれている方の参考になれば幸いです。
日々の予防が一番!
歯磨きの大切さについてはこちらの記事に載っています。
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歯石除去を考えたきっかけ
口臭が強くなってきた
シニア期(7歳くらい)になってから、なめられると臭いが強いなと感じるようになりました。
歯ブラシは持っていましたが、上手に慣らすことができず嫌がっていたので、数カ月に1回程度しかやっていませんでした。
体重の減少
もともと食が細いタイプでしたが、10歳を過ぎたくらいからよりごはんを食べないようになり、体重もゆっくり減ってきてしまいました。
成犬で2.7㎏だった体重は年々減り1.6㎏までに落ちてしまいました。
歯が抜けた
お散歩中に、物音に驚いて吠えた瞬間歯が抜けてしまいました。
家で口の中を確認したら、他の歯もぐらぐらしているのを発見しました・・・
ぐらぐらしてるとごはんも食べれないかもしれないと思い、あまり高齢になる前に歯石除去を考えることにしました。
この時すでに13歳でした。
無麻酔の歯石除去ってどうなの?
我が家の場合は抜歯もあったので、無麻酔での歯石除去は考えていなかったのですが、できれば無麻酔で歯石除去をしたいところですよね。
獣医さんに伺ったところ、歯石除去とは歯茎のポケットに入り込んだ歯石まで取るので無麻酔では痛いそうです。私たち人間も歯医者さんのクリーニング(歯石除去)を受けると、結構痛い時ありますよね。
さらに拘束時間も長いので、犬にとってはトラウマになりかねません。
歯周病などお口の中のトラブルがない場合は、定期的なケアの1つとして、見えるところだけの歯石除去を受けるのも一つの方法です。
高齢犬の場合は、口の中のトラブル影響を与えていないか、健康診断の時に診てもらった方が安心です。
獣医さんに相談するも歯石除去はおすすめされず
さっそく歯石除去で症例数の多い獣医さんに診てもらうことにしました。
ところが、その病院では高齢で全身麻酔は負担がかかるため、あまりおすすめしないという回答でした。
セカンドオピニオンをもらう
近所の方おすすめの動物病院で、セカンドオピニオンをもらうことにしました。
ここでは、今のうちに全身麻酔をかけて歯石除去をした方がいいと言われました。
別の病院で処方された利尿剤を飲んでいることを伝えたところ(肺水腫の疑いがあったため)、血液検査をすることになりました。
結果、CRP(炎症反応の値)が異常に高く、その原因が歯垢や歯石からの可能性もあるということでした。
歯石は死んだ細菌の集まりでこれ自体はそれほど影響ないのですが、歯に歯石がつくと、細菌の集まりである歯垢がつきやすくなるそうです。
全身に回ると様々な病気を引き起こし、死んでしまうこともあるということでした。
当時、歯石がそんな恐ろしいことになるとは知らず後悔しました。
歯石除去をした結果とかかった費用
歯石除去をしてもらい、ぐらぐらしている歯は抜歯してもらいました。
抜歯した数14本!犬の歯は全部で42本ということなのでけっこうな数です。
(ちなみに人は28本、親知らずが4本あると32本です。)
獣医さん曰く、「犬は歯の本数が多いから多少無くても問題なく食べることができる。」そうです。
歯茎だけで食べる子もいるとのこと!
家に戻ってからも、口を気にしたり、ごはんが食べれない様子はなく、普段とそれほど変わらず過ごしていました。
かかった費用は5万7024円でした。
実際、抜歯と歯石除去をしてから食べる量が増え、体重の減少が止まりました。
今まで痛くて食べれなかったかと思うと、かわいそうなことをしてしまったなと思いました。
口の中の痛みが和らいだおかげか、以前より歯磨きシートでの歯磨きがしやすくなり、口臭もやや治まりました。
まとめ
我が家の場合は高齢犬で薬も飲んでいましたが、全身麻酔の歯石除去を受けてよかったと感じています。
獣医さんによっても意見が分かれるところなので、それぞれのお話をよく聞き、最終的には自分が納得をする方を選ぶのが大切だと思いました。
リスクがあることなので、心配なことはしっかり質問しておくことをおすすめします。
歯垢や歯石を放置することは、想像以上に危険なことでした。
日々の歯ブラシ、歯科健診を心掛けたいと思います。