犬の散歩中におい嗅ぎが長いと、なかなか進めずストレスですよね。
におい嗅ぎをする時間は犬によって違い、全然嗅がずに進んでいく子もいれば、入念にする子もいます。
実は、犬にとってにおい嗅ぎの時間はとても大切なんです。
なぜなら、犬はにおいを嗅ぐことで情報収集やストレス発散をしているからです。
この記事では散歩中の犬のにおい嗅ぎの大切さと、ほどほどに切り上げるコツについてお伝えしています。
におい嗅ぎNGにするのではなく、時間を作ってあげることで、愛犬が散歩の時間をより充実して過ごすことができます。
なんでにおい嗅ぎで止まっちゃうの?
そこを通った犬が残したマーキングのにおいを嗅いで情報を得ているからです。
私たちが、メールやネットを見るように、犬たちもマーキングにより色々な情報を得ます。
通った犬の、年齢、性別、大きさ、発情しているか、どのくらい前に通ったかなどの情報が分かると言われています。
自分の縄張りにどんな犬が通ったのか、生活環境を知ることは犬にとって重要なことです。
そのたくさんの情報を集中してキャッチするため、じっと止まってあたりを嗅ぎまわってしまうのです。
においを嗅ぎ出したら引っ張ってその場から離れたらだめなの?
犬にとってにおいを嗅ぐことは、犬としての幸せにつながり、とても重要なものです。
私たちがスマホのない生活を強いられるように、情報を得られない生活はとてもストレスが溜まるものです。
また、犬にとって「においを嗅ぐ」とは大好きなことであり、仕事でもあります。
嗅いでいる間は脳も刺激されるので、程よい疲労感にもつながります。
においを嗅ぎながら散歩するということは、体と脳の両方の運動になり、ストレスを発散することができます。
散歩に連れて行っているのに、愛犬が楽しめていなかったら、飼い主さんにとっても悲しいことですよね。
さらに、無理やり引っ張って道を変えてしまうと、散歩中に引っ張って歩くのが当たり前になってしまう危険があります。
飼い主さんが引っ張ると、犬も興奮状態になってしまい、元の道に戻ったり嗅ぎたい場所に行こうと、引っ張り返してしまいます。
お散歩中の引っ張りの原因は他にもあります。
引っ張りの原因と対処の仕方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
犬が散歩中引っ張って苦しそう!リードを引っ張らずに歩くコツとは
お散歩中に歩かなくなってしまうお悩みの方はこちらにもヒントが載っています。
ただし、犬の行きたい方向に合わせて飼い主さんがついていくのも、注意が必要です。
犬任せにして道を決めると、犬も不安になり自分で決断しなければと、どんどん引っ張ってしまいます。
犬が行きたい方向を決めるのではなく、基本的には飼い主さんが道を決めて歩くようにします。
日ごろから飼い主さんの決めた道を一緒に散歩することができていたら、たまに愛犬の行きたい方向へ合わせてあげると喜んでくれるはずです。
におい嗅ぎ散歩をほどほどに切り上げるコツ
においを嗅いでいいスポットを決める
散歩の中で、におい嗅ぎスポットはある程度絞られていると思います。
その数が多いと時間がかかってしまうので、10か所あったら5か所くらいは付き合い、あとは嗅ぎに行かないように避けながら歩きます。
避ける時には、早い段階で声をかけたり、Uターンをして呼び戻します。
近寄りすぎると、におい嗅ぎが始まってしまうので、早めに対策するのがポイントです。
散歩中でもアイコンタクトができるようになると、こちらに意識を向けやすくなります。
慣れた道を散歩する
新しい道には普段会わない犬のにおいがすることがあり、より時間をかけてにおい嗅ぎをしやすくなります。
通り慣れた道なら、それほど時間をかけてにおい嗅ぎをしなくても情報を得ることができます。
急いでいる時は無理して時間を取らなくてOK
どうしても時間がとれない日は、無理に待ってあげず、切り上げるのも一つの方法です。
飼い主さんも、用事などで早く散歩から帰らなければいけない時もありますよね。
時間に追われているとお互い散歩を楽しむことができません。
お休みの日など、時間がある時にゆっくりにおい嗅ぎ散歩に付き合ってあげましょう。
お家の中でにおい嗅ぎが楽しめる「ノーズワークマット」というグッズがあります!
マットにおやつを隠して、愛犬が探すというシンプルな遊びなので、飼い主さんも気軽に楽しめます。
価格:2,980円 |
価格:3,280円 |
まとめ
- 犬にとってにおい嗅ぎは他の犬の情報収集(メールやネットみたいなもの)
- 散歩中におい嗅ぎをすることは脳の運動になりストレス発散になる
- 急いでいる時は、飼い主さんが決めたにおい嗅ぎスポットで一定時間嗅がせてあげる
- 慣れた道を通った方がにおい嗅ぎの時間が少ない
- 飼い主さんと愛犬の両方にとって楽しい散歩の時間であることが大切