【犬の問題行動にお困りならこれ!】犬にまず教えたいたった1つのしつけ

お手する犬とハート しつけ

愛犬のお悩みについて聞くと、1つではないことの方が多いです。

「ごはんの前に吠える」「お手入れでうなる」「散歩の前に興奮して吠える」など、いくつか上がってきます。

その問題ごとにしつけをしていると疲れてしまい、とうとう諦めてしまうこともありますよね・・・。

 

実は、これがしっかりできたらどのしつけより効果的というおすすめのしつけがあります。

それはアイコンタクトです。

しつけや信頼関係のベースになり、あらゆる場面で応用することができます。
今までいろいろな問題に悩み、一つ一つ対処していた方は、これができるようになることで次から次へと問題解決につながっていきます

私おだんごも経験済みで、実家で飼っていた急に咬みつく犬がなでられるようになり、絶対に無理だった耳の手入れができるようになりました。
当時愛犬が7歳くらいのときです!

要求吠えも減り、犬が生まれ変わったような感覚になりました。

けれど、生まれ変わるのは犬ではなく飼い主さんと愛犬の関係性です。

お互い安心できる仲になることで、困っていたことがどんどん解決していくのを実感できるはずです!

アイコンタクトとは

アイコンタクト

アイコンタクトとは、犬が信頼して目を合わせてくることです。

飼い主さんが愛犬の名前を呼んだ時も、目を合わせて注目するようになります。
ちらっと見てまた遊びに戻るのではなく、飼い主さんの指示を期待する状態になります。

アイコンタクトは、いつでも飼い主さんの指示に従えるよう準備させておくものでありません。

「飼い主さんが次に何を伝えてくるかわくわくする!」と犬に思ってもらうことが目的なので、楽しい雰囲気で教えるのがポイントです。

動物は目を見続けるとストレスを感じるといいますが、犬の場合、信頼している人と目が合うことはむしろ幸せホルモンが出るそうです。
よく犬の方から目を合わせてくれますよね。

ただし、長時間目を見続けることはやはりストレスになります。

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犬が目を合わせるとき、合わせないときについてはこちらを参考にしてください。

犬がじっと見つめてくる・・・目が合うのはいいこと?

犬が目を合わせないのはなぜ?3つの理由と注意したいこと

アイコンタクトができると何がいいの?

アイコンタクトする犬

① しつけがしやすくなる

新しいことを教えるときにこちらに注目できないと、教えるのが難しくなってしまいます。

特に、子犬や好奇心旺盛な子はしつけ中注意がそれやすいので、初めに教えることでその後のしつけがぐんとしやすくなります。

② 信頼関係を築くことができる

犬にとって、ただ同じ空間にいるだけの人は信頼関係があるとは言えません。

犬は群れで生活する動物なので、一緒にいる人のことをよく見ています。
コミュニケーションを取らないと安心できる人かわからないのです。

私が考える犬との信頼関係の意味は、「犬にとって、安心で安全でメリットのある人になること。」です。

ちょっと冷たい感じがすると思いますが、こう考えることで、犬に対する余計な期待や誤解をすることなくコミュニケーションがとれるからです。

急に怒鳴ったり暴力を振るわれることがなく、さらにいつでもごほうび(おやつやほめること)を持っていそうな人です。

「アイコンタクト」ができることで、愛犬を危険から守り、飼い主さんの指示に応えると楽しいことが待っているという信頼につながります。

アイコンタクトで信頼関係を築き、信頼関係からアイコンタクトがさらにパワーアップしていきます。

信頼関係が強くなると、今まで不安に感じていて吠えていたことに吠える必要がなくなったり、不審に思って触らせてくれなかったところが触れるようになったりと、変化が目に見えてわかります。

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犬との「信頼関係」は、実はとっても誤解されやすいのです。
私の考える「信頼関係」の意味はこちらです ↓

犬のしつけでよく出てくる用語【犬との信頼関係】って結局何?

どんなに信頼関係があっても、犬にとって嫌なこと、怖いことはあります。
無理やりしようとすると信頼関係が台無しになってしまうこともあるので、犬の気持ちも尊重してあげましょう。

③ 危険を回避できる

車が飛び出してきた時に呼び戻すことができます。

「おいで!」で呼び戻すことができればいいのですが、外に夢中になっていると指示が届かないことがよくあります。
「おいで」のベースにアイコンタクトがあると、まず飼い主さんに注目することができます。

また、こちらに来ると危険な時は、犬の名前を呼んで「待て」を指示することで、安全になるまでその場で待たせることもできます。

④ 問題行動が解決しやすくなる

たとえばお散歩のとき、他の犬やバイクが苦手ですれ違いざまに吠えてしまう子の場合、アイコンタクトがしっかりとれていれば、こちらに注目させながらすれ違うことができます。

犬が飼い主さんにとってやめてほしい行動をしそうなとき、アイコンタクトをとれば、その行動を中断してこちらに来るのでほとんどの問題行動を阻止することができます。

(その問題行動が起きている根本の原因を考えることも、とても重要です。)

 

⑤ 興奮を落ち着かせることができる

ふだんは指示を聞くことができる子でも、興奮状態になると聞けない場合があります。
名前を呼んでアイコンタクトをとることで、動きが止まり、落ち着かせることができます。

アイコンタクトはどうやって教えたらいいの?

「しつけ」とお伝えしてきましたが、「アイコンタクト」はコミュニケーションです。

特別に教えなくても、日常生活の中で取り入れることができます。

「アイコンタクト」のポイントは愛犬に「飼い主さんと目が合うと楽しいことが起こる!」と思ってもらうことです。

たとえば

愛犬の名前を呼んで、目を合わせながらこちらに来たら大好きな散歩へ行く。

愛犬の名前を呼んで、目が合ったら一緒に遊ぶ。

など「目が合う」→「愛犬にとって楽しいことが起こる」の流れがあれば何でもOKです!

 

愛犬が「アイコンタクト」を理解しているかよくわからない!
教えるためのステップが知りたいという方は、こちらに教え方を載せています。

【ドッグトレーナーおすすめNO.1のしつけ】アイコンタクトの教え方

アイコンタクトはいつからできるの?

犬を迎えた日から教えられます。

子犬でもちゃんと理解できます

保護犬の場合、環境変化や不安で落ち着かないことが多いので、無理をせず見守ります。
環境に慣れてきたら、コミュニケーションを取る感じで、アイコンタクトを始めます。

まとめ

アイコンタクトがしっかりできると・・・

  • しつけがしやすくなる
  • 信頼関係を築くことができる
  • 危険を回避できる
  • 問題行動が解決しやすくなる
  • 興奮を落ち着かせることができる