愛犬が家族に唸る理由と、叱らずに原因を取り除いてあげることの大切さについては、以前書かせていただきました。
けれど、同じことをしても家族で唸られる人と唸られない人がいますよね。
たとえば、
「ごはんをあげようと食器を取る時、お母さんだと喜ぶのに、お父さんだと唸られる。」
「お母さんはなでられるのに、お父さんだと唸る」
などです。
実はこれ、「上に見てる、下に見てる」ではなく、「慣れ」の問題も大きいんです。
我が家でも、保護犬を迎えて1年半が過ぎた頃、突然パパが唸られるようになりました。
迎えた当初なら「男の人が怖い」という可能性もあるのですが、そんな様子もなく、なでられては喜んでいました。
この記事では、我が家の実体験から、同じことをしても家族の特定の人だけうなられる場合の原因と対策について書いています。
家族で犬を飼う場合、家族みんなが同じようにお世話ができるようになることをおすすめします。
家族がお互いのやり方を知っておくことで、愛犬も不安に思わず過ごすことができます。
ごはんをあげるとき唸る
思い返せば、たまに子どもがごはんをあげる以外ほとんど犬のごはん担当は私おだんごがしていました。
パパがやったことは1度あるかないか・・・
我が家のごはんのあげ方は、犬をサークルに入れドアを閉め、「ステイ」「よし」であげています。
ある日、パパが犬をサークルに入れ、もともと入っていた食器を取ろうとしたとき激しく唸って吠えました。
どうやらパパはごはんを狙っている人と認識されたようです。
対処方法
- 食器はあらかじめとっておく
- 日頃からしつけやコミュニケーションでおやつをあげる
食器はあらかじめとっておく
まずは危険な状況を作らないことが大切です。食器をあらかじめサークルから出しておくことで、ごはんを奪おうとしている誤解が生まれなくなります。
また、上から覆いかぶさるように食器をとる動きが怖いと感じたとも考えられます。
日頃からしつけやコミュニケーションでおやつをあげる
子どもたちが同じようにごはんをあげても唸りません。
普段子どもたちは、おやつの宝探しをしたり、一緒にゲームをして遊んでいるので「子ども=おやつをくれる人」になっているのだと思います。
パパも「おすわり」を指示したり、ちょっとコミュニケーションをとっておやつをあげるだけで、「ごはんを奪う人」から「おやつをくれる人」に印象が変わっていきます。
「おれはおやつで犬の機嫌を取りたくない。」という方に限って、愛犬を呼んだ時なかなか来なかったり、ずいぶん手前で愛犬がおすわりしたりします。
犬にとって安心できる存在になれば、呼んだ時に喜んで来てくれます。
足を拭くときうなる
足を拭くとき唸る理由は2つありました。
- 朝の散歩から帰ってきたらごはんの時間なので早く部屋に入りたい。
- 足の拭き方が強い。
朝の散歩から帰ってきた犬が玄関で足を拭いているとき、うっかりフードの準備をしようものなら「早く解放しろ!」と言わんばかりに唸ります。
対処方法
- 散歩から帰ってきてすぐごはんという流れを変える
- 足を優しく拭く
散歩から帰ってきてすぐごはんという流れを変える
朝ごはんをあげてから30分後くらいに散歩にでかけたり、散歩から帰ってきてもすぐごはんにしないなどルーティンを作らないようにしました。
(ごはんのあとすぐに散歩に行くと胃捻転のリスクがあるので30分以上間隔をあけます。)
これにより少し興奮度が下がりました。
足を優しく拭く
なぜ足を拭くとき唸られるのだろうと思い、実際拭いているところを見てみました。
私が散歩から帰って足を拭くときは、犬が自分から足を順番に上げて拭かれ待ちをします。
なので同じ状況になっていると思っていたら違いました。
パパが犬の足を持ち、肉球の間までごしごしと拭いていました。
子どもたちが「パパのお風呂の仕上げ痛い。」と言っていたのを思い出しました。
同じ作業を違う人がやると、不快な方が目立ってしまいます。
いつもパパだけがやっていたら慣れていたかもしれませんが。
もともと手足を触れるのが嫌な犬だったので、優しくふいてあげることをおすすめしました。
テリア系ならではの反応?!
我が家の保護犬はテリア系の雑種です。
テリア系は勝ち気な性格といいますが、怒られた時の反応を見て実感しました。
私も歯が当たったときなど犬に対して注意をすることがありますが、パパは「あー!」っとけっこう怒鳴ります。
すると犬の方も逆キレのように興奮して吠えていました。(恐怖心もあると思います。)
興奮しやすいタイプには冷静に注意した方が効果があるようです。
まとめ
- 仕事は家族みんなが同じようにできるように分担しよう
- 日ごろのコミュニケーションで愛犬に安心される飼い主さんになろう
- 他の家族のやり方を見て共有しておこう
- 興奮しやすい子には一緒に興奮して叱らないように注意しよう