【歯ブラシなしでスタートOK】犬の歯磨きの頻度と嫌がらない方法を徹底解説

歯磨き柴犬 しつけ

犬の歯磨き習慣について聞くようになったけれど、

「いつからしたらいいの?」

「どうやってしたらいいの?」

と考えながら、時が経ってしまっていませんか?

歯ブラシを買ったものの、愛犬が歯磨きを嫌がって諦めている方も多いと思います。

 

私も同じ経験をしています・・・。

実家で飼っていた犬が子犬の時、歯ブラシは持っていたものの上手にできず、途中でやめてしまいました。
また始めた頃には噛みつくようになり、とてもできる状態ではなくなっていました。

けれど、歯周病をきっかけに心臓が悪くなってしまいました。
毎日歯磨きしてあげていれば、病気にならずに済んだかもしれないと思うと後悔でいっぱいです。

 

みなさんの愛犬が元気に長生きしてくれるよう、歯磨きの大切さと始め方について全力で紹介したいと思います。
成犬からでも遅くありません!歯ブラシがなくてもスタートできますよ。

 

犬に歯磨きが必要な理由

大きな口の犬

犬は人よりも歯石になるスピードが速い

歯垢(歯についたばい菌)が歯石(死んだばい菌の塊)に変わる時間は、人の場合4週間ほどかかるのに対し、犬では3日~5日で変わってしまいます。

あっという間です・・・。

歯石になると、そこに歯垢がつきやすくなり、歯周病になるリスクが上がってしまいます
つるつるの歯の表面より、ざらざらの歯石の表面の方が汚れが溜まるイメージです。

 

ちなみに、野生の犬が歯を磨かなくてもきれいなのは、食べているものが違うからです。

多くのドッグフードに含まれる穀物(グレイン)は歯にくっつきやすく、歯垢になりやすくなります。
また、犬の唾液にはでんぷん分解酵素であるアミラーゼがほとんど含まれていないので、口の中で糖がとどまりやすくなります

 

口の中にばい菌が多いと全身の病気につながることが分かってきた

歯垢生きたばい菌の集まりなので、歯垢が多いということは、口の中がばい菌だらけということになります。

今までも、歯周病が進行すると顔の骨が溶けていくなど、恐ろしい病気になることは知られていました。
けれど、最近では直接的な影響だけでなく、全身に影響を及ぼすことが分かってきました。

歯垢が血液に乗って全身へ運ばれることにより、心臓病、腎炎、肝炎などの恐ろしい病気を引き起こします。

 

歯石除去は基本的に全身麻酔

歯磨きをしなかった結果、歯石除去をすることになると、ほとんどの場合全身麻酔をかけなければいけません。

「全身麻酔なしで歯石除去」をしている所もあるようですが、歯石は見えている所だけでなく、歯茎のポケットの奥にも付くため、除去するのはかなり痛いそうです。
しっかり除去するには時間も1時間くらいかかります。

そのため、無麻酔は犬にとって過酷で、目に見えるところだけ歯石を除去しても、病気を防ぐことはできません。

持病があったり高齢犬になると、全身麻酔をかけられないこともあるので、毎日の歯磨きが大切なのです。

関連記事

実家で飼っていた犬が心臓病になり、全身麻酔で歯石除去したお話はこちらです

【全身麻酔はやっぱり不安・・・】13歳の老犬で歯石除去した結果

 

歯磨きはいつから始めるの?

まぶしそうなゴールデン

迎えた日からスタートするのがベストです。

子犬の場合まだ乳歯だとしても、色々なことに慣れやすい小さい頃から始めることで、歯磨きが日常になっていきます。

成犬で迎えた場合も同じように、迎えたその日から始めた方が慣れやすくなります。

 

どのくらいの頻度で歯磨きしたらいいの?

きれいな歯の犬

毎日するのが理想です。

無理やりすると嫌になってしまうので、毎日ちょっとずつ磨けるところを増やしていきます。
歯石になってしまうと、歯ブラシで落とすのは難しいです。

一週間分まとめて入念に歯磨きをするよりは、毎日少しずつ短時間するのがおすすめです。

高齢犬の場合、歯がぐらぐらしているところは避けて磨きます。

 

どんな歯ブラシを選べばいいの?

大きなブラシを噛む犬
  1. 歯ブラシ
  2. デンタルシート
  3. デンタルガム・デンタルサプリ

上から順に歯磨き効果の高いものですが、取り入れやすさは下から順になります。

迎えたばかりの犬の場合、歯ブラシから試すことがおすすめですが、どうしても嫌がってしまう場合は、取り入れやすいものから始めます。

また、デンタルガムは唾液が多く出ることで、口臭予防歯石予防にはなりますが、歯茎近くの歯垢や歯石を取ることはできないので、歯ブラシの代わりとまではいきません。

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犬の歯磨きぺーストは使った方がいいの?

歯磨きペーストの目的は、主に愛犬が歯磨きを楽しくできるためのおやつのような立ち位置のものが多いです。
そのため、歯磨きが上手にできる子には必須というわけではありません。

チューブのおやつを代用したり、愛犬の好きなおやつを使うこともできます。

歯磨きペーストによっては、歯石が落ちやすくなったり、口の中のばい菌を抑える効果が期待できるものもあります。

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歯磨きができるようになるためのステップ

歯ブラシ

1.まずは口の中や歯に触れるように練習します

歯磨きは迎えた日からスタートするとお伝えしましたが、まずは歯ブラシを持たず、口の中に触られることに慣れる練習をします。
おやつをかじらせながら、口の周りを触ったり、口の中を触ったらすぐおやつをあげたり、と触られることにいい印象をつけます。

 

2.歯ブラシをもって歯に当てる練習をします

犬に歯ブラシを見せて、口に当てる練習から始めます。
嫌がって首をふったり、どっかに逃げて行かないペースで、一番触りやすい歯から、歯ブラシを当てていきます。
ちょこっと磨いておやつをあげ、またちょこっと磨く、を繰り返し、短時間で終えるようにします。

犬の体勢は「おすわり」のポーズでも、「仰向けスタイル」でもやりやすい方法でOKです。

練習を終えるタイミングは、愛犬が嫌がらずに上手にできた時におやつをあげておしまいにします
嫌がってうなったり、首を引いたら、できるところまで戻って、成功しておしまいにします。

 

3.毎日楽しい歯ブラシタイムを作る

1日ですべての歯を磨かなくてもいいので、歯磨きが犬にとって楽しい習慣になるようにします。
2,3日かけてすべての歯が磨ければいいという気持ちで気楽に続けましょう。

 

歯磨きを嫌がる子にはどう進めたらいい?

鼻にしわを寄せる犬

「歯磨きに慣れていない」「無理やりされたことがある」「体を押さえつけられた」などの理由で歯磨きを嫌がってしまいます。
噛みつこうとしてきて、怖くて口周りを触れなくなることもありますよね。

上手な歯磨きのポイント
  • 無理やりやらない
  • おやつなどを使い歯磨きを楽しい時間にする
  • 短時間で終わらす

です。

これを意識しながら、上のステップを無理せず実践してみてください。

始める前に散歩に行ったり、運動したり、軽い疲労感があると落ち着いてしやすくなります。

また、歯ブラシを嫌がる場合、デンタルシートを指に巻いて磨くと嫌がりにくくなります。
このときデンタルシートに歯磨きペーストおやつペーストをつけて、舐めさせながらやると好きになってくれやすいです。

歯磨き練習の間は、デンタルガムを活用することで、口内環境を整えるサポートをしてくれます。

噛まれるのが怖くて、嫌がったタイミングで歯磨きをやめてしまったり、威嚇されて手をひっこめてしまうと、噛めばやめてくれると学習してしまいます。
うなられた時は、さりげなく手の位置を変え、嫌がらずに上手にできた時におやつをあげてほめます。

うならない程度のステップで練習をし、噛ませないようにするのが理想ですが、飼い主さんが怖いと思ってしまう場合は、無理せずにドッグトレーナーなどのプロに相談しましょう。

おやつをあげながら歯磨きをすると歯が汚れないの?

人の子どもには「歯磨きしたら食べるの禁止!」と教えますが、犬の場合は歯磨きの時間が楽しいことが大切です。

それほど気にしなくて大丈夫ですが、気になる方はクッキーなど歯にくっつきやすいおやつは避けるか、おやつなしでも歯磨きができるように目指しましょう。

 

歯磨きをする前に注意すること

これらの症状が1つでもあったら、口の中にトラブルがある可能性があるのでまず動物病院で診てもらいます。

  • 口臭が強い
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 食べにくそうにしたり、口を気にしている
  • 硬いものを噛まなくなった
  • よだれが増えた
  • 鼻水、頻繁なくしゃみ
  • 目の下や顎が腫れている
 

まとめ

  1. 犬は人よりも歯石になるスピードが速く、歯石除去は全身麻酔になる
  2. 口の中にばい菌が多いと、口の中の病気だけでなく全身の病気につながる
  3. 歯磨きは毎日の習慣にし、迎えたその日から始める
  4. 無理やりせず、楽しい気持ちで短時間で終えるようにする