「犬と目が合うということは、犬に目下に見られている。」と聞いたことがありませんか?
けれど犬を飼っていると、よく目が合う気がする・・・
「目が合うのと合わないのはどっちがいいの?」
「どういう意味があるの?」
以前の私は、愛犬と目が合うたびに複雑な気持ちになっていました。
実は、犬が目を合わす・合わさないには状況によっていろいろな意味があります!
ドッグトレーナーになって学んだ「犬が目を合わさない理由」について紹介したいと思います。
犬が目を合わせない理由
1.飼い主さんが注意したから
飼い主さんが愛犬を注意した時、しゅんとしているように視線をそらすことがあると思います。
これは、信頼している飼い主さんに注意されている時に見せる行動で、犬といい関係が築けている証拠です。
注意する時は、その出来事が起きてすぐシンプルに教えてあげましょう。
帰宅してから粗相が発覚して注意すると、視線をそらす犬もいます。
これは、反省や知らんぷりをしているわけではなく、飼い主さんを信頼しているためだったり、「落ち着いて!」の意味で視線をそらしています。
そのため、また留守中に粗相をする可能性があります。
犬は時間が経ってからだと、何に注意されているか理解できない可能性が高いです。
お留守番中の粗相は無言で片付け、根気強くトイレトレーニングをしましょう。
2.苦手なことが始まるから
動物病院へ連れて行く時や、お風呂に入れるときなど苦手なことが始まる時です。
準備をしているだけで何が始まるかわかるので、そわそわしながら近くをうろつき目をそらします。
しっぽが下がり、テンションが低いのが特徴です。
苦手なことはストレスを感じているということなので、できるだけ楽しい気分になるように工夫し、無理せず徐々に慣らしてあげましょう。
3.落ち着こうとしているから
おやつを前に「待て!」をした時、必死に目をそらせて待つことがありますよね。
これは興奮している自分を落ち着かせようとしているためです。
他にも帰宅した時に、目を合わせないでお迎えに来てくれる行動がそうです。
嬉しくて興奮している自分を落ち着かせながら飼い主さんのところへ向かっていきます。
しっぽはブンブンふっていることが多いです (笑)
こんな時は要注意!
飼い主さんが注意した時にじっと見つめてくる場合は要注意です。
犬は信頼している人が注意した時に、目を合わせないようにします。
これは、「自分にはケンカする気はありませんよ。」と相手に伝えるためです。
特に、吠えてきたり、牙をむいているときは攻撃に発展する危険があるので、いい関係を築き直すことが必要です。
ふだんの生活で要求に答えていたり、犬を優先してしまっていることがないか見直しましょう。
「目が合うこと」はいけないわけではありません!
日ごろから犬はよく飼い主さんを見つめていますよね。
犬は飼い主さんと目が合うことで愛情を感じて安心しています。
決して、目が合うことがいけないことではありません。
まとめ
犬が目をそらすには状況によりいろいろな理由があります。
目をそらしても嫌われているわけではないので安心してください。
注意しているときに聞いていないと誤解されることがありますが、犬はしっかり聞いています。
逆に反省している思っていることは、実は全く理解していないことが多いです。
どういう場面で犬と目が合うか、合わないかを観察して、より犬の気持ちを理解してあげてください。