蚊が発生するシーズンに使用するフィラリア予防薬。
錠剤やチュアブル(肉に混ざっている)タイプなど様々な形状があります。
5月から始まることが多く、毎年飲んでいる方の所には3月ごろに動物病院から案内が来ているのではないでしょうか?
あまり身近には聞かないフィラリア症という感染症ですが、我が家の保護犬うなじろうはフィラリア陽性(軽度)で迎えました。
今では陰性になりましたが、陰性になってからも後遺症のため倒れてしまったことがあります。
とても恐ろしい病気だと実感していたので、陽性だった時は目の前の実家で飼っている犬に移るリスクはどのくらいあるのかと心配でした。
この記事ではフィラリア陽性の犬から、蚊を媒介して近くの犬に移ってしまうことがあるのか、知り合いの獣医さんに聞いた結果をお伝えしています。
フィラリアは蚊を媒介して、どこのエリアに住んでいてもかかる可能性があります。
周りにフィラリア陽性の犬がいるかを心配するのではなく、みんながしっかり予防することを徹底してもらいたいと思います。
フィラリア症ってどんな病気?
獣医さんからわかりやすく説明してもらったことによると「蚊が運ぶ寄生虫が心臓や肺に寄生することでおこる病気」だそうです。
なんとなく地方にしかないイメージですが、都市でも発生することがあります。
フィラリア陽性(軽度)でも周りの犬に移る可能性はあるの?
答えは「可能性はある。」でした。
近くに陽性の動物がいないよりは感染リスクは上がるそうです。
ただし、タヌキなど野生動物が感染している場合もあるので、どこからでも媒介のリスクはあるとのこと。
また、フィラリアに感染している動物が多い地域の方が少ない地域よりもリスクは高いものの、都会などの感染の少ない地域でもフィラリア症は出ているそうです。
どの蚊も媒介する可能性があると思っていた方いいみたいです。
ちなみにフィラリアを持っている蚊が血を吸うことで感染するので、犬同士の交流で移るものではありません。
フィラリア症は猫もかかるの?
「猫にもかかる。」そうです!
猫にも感染はするものの、猫から他には感染しないそうです。
フィラリアは犬科動物と蚊の2つがそろわないと感染する状態にはならないからということです。
猫の場合発症率は低いようですが、発症すると致命的になりやすいようです。
犬と猫を一緒に飼われている方は猫にも予防をしてあげてください。
最近は薬を飲む時期が延びている
最近は温暖化により、蚊の生存期間が延びているそうです。
住んでいる地域にもよりますが、5月から10月までが一般的でしたが、最近では11月、12月まで服用を推奨する病院が増えてきています。
私も先日、動物病院へフィラリア予防薬を受け取りに行ったのですが、去年までより1か月長い期間の服用をおすすめされました。
フィラリア症の恐ろしさは実体験しているので、迷わずお願いしました。
予防薬の大切さ
特効薬はないそうです。
かかってしまうと命に関わり、駆虫するのも命がけ。
大切なのは月に1回駆虫薬を飲んでフィラリア症の発症を予防することです。
最近では、条件によって年に1回の注射タイプもあるということです。
蚊の季節になると動物病院からお知らせが来て、何となくあげていた予防薬。
命に関わる病気がこんなに身近にあって、こんなに大切な薬だったのかとハッとしました。
ちなみに蚊の種類によっては一年中活動できるものもいて、卵は乾燥しても生存することができ、水につけるとまた復活するそうです。
恐ろしすぎです・・・。