帰ってきたら元気がない?!ペットホテルの選び方と犬を預ける時に知っておきたいこと

サークルの中の犬たち くらし

少しずつ行動が自由になってきたこの頃、そろそろ旅行に行きたいと考えているお家も多いのではないでしょうか。

そこで出てくるのが、愛犬をペットホテルに預なければいけないという問題です。

ずっと一緒に過ごしてきて、一度も家以外の所に泊まったことがない子もいますよね。

さらにネットの口コミで、「ペットホテルから帰宅したら下痢をした」「元気がない」「いつもと違う」など書いてあるのを見ると、預けるのを躊躇してしまいます。

「ペットホテルで何が起きているの?!」と不安に思われがちですが、実はほとんどが慣れない経験をしたストレスからくるものです。

この記事では愛犬がペットホテルに泊まる前にしておきたい準備と、ペットホテルの選び方について紹介しています。

愛犬が家以外の所で過ごす経験はとても大切で、自信につながります。

初めてのペットホテルがトラウマにならないように、しっかり準備をしておきましょう!

ペットホテルから帰ると具合が悪くなりやすい原因

ぐったりした犬

愛犬が家以外の環境で過ごした経験はありますか?

環境の変化に弱い子や家族とずっと一緒に過ごしていた子は、初めての環境だと不安やストレスでご飯が食べられなかったり、下痢や嘔吐をしてしまうことがあります。

家族にとってはたった1泊でも、犬にとっては「何されるかわからないし、家族ともう会えないかもしれない・・・。」とどん底になってしまうのです。

ちなみに預ける時には激しく鳴いて、さみしがっているように見える子でも、30分もすれば意外と静かに過ごしていることがほとんどです。

ペットホテルでは日中何をしているの

ケージの中にいる犬

ペットホテルにより過ごし方は様々です。

多くのホテルでは、クレート(バリケン)と呼ばれる犬専用の硬い素材でできた個室の中でほとんどの時間を過ごします。

一見狭くて可愛そうと思われがちですが、犬にとっても他の犬と知らない空間にいるより、囲われていた方が安心しやすいメリットがあります。
ケンカや脱走などの事故も防止できるので、安全性も高くなります

ただし、クレートは中で運動するほどの広さはないので、長時間はストレスです。

屋外ランがついているホテルだと、そこで運動させてくれることもあります。
外の空気が吸えるので犬もリフレッシュでき、外でしかトイレができない子の場合も安心です。

日中保育園のように、他の犬と一緒に遊んで過ごす所もあります。

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ペットホテルで快適に過ごせるようになるには

  • 独りでも過ごせる自信をつけてあげる
  • 小さいうちからペットホテルに泊まる経験を始める
  • トイレは室内でできるように練習する

独りでも過ごせるように自信をつけてあげる

普段飼い主さんとずっと一緒にいたのに、急にペットホテルに泊まることになると、愛犬にとって環境の変化が大きすぎてしまいます

「ペットホテルに泊まる」目標のために、「家の中で1時間だけ独りで過ごす」「5時間お留守番する」「一緒にドッグカフェへ行く」など、小さいステップから無理なく練習していくのが慣れるコツです。

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小さいうちからペットホテルに泊まる経験を始める

生後2,3カ月くらいの子犬は最も色々なことを吸収できる時期で、「社会化期」といいます。

この時期に無理なくたくさんの経験をさせてあげると、将来新しいことに対してストレスが少なくなります。

ホテルに泊まることが小さいうちから日常になっていれば、犬にとっても飼い主さんにとっても安心して過ごすことができます。

もちろんこの時期を過ぎても色々なことに慣れていくことができます。

トイレは室内でできるよう練習する

ペットホテルに泊まると、ただでさえいつもと違う環境から、トイレができない子がいます。

お外でしかトイレができない子も多くいます。

けれど、ペットホテルでは1頭ずつ散歩に行くことは少なく、散歩に連れて行ってもらうのはオプション(追加料金)になることがあります。

愛犬がペットシーツの上でトイレができると安心です。

安心できるペットホテルの選び方

遊ぶ子犬たち
  • 衛生管理がされている
  • ワクチン接種証明書の提示のお願いがある
  • 日中の過ごし方を教えてくれる
  • 一日数回は外に出してくれる
  • 普段の様子をよくヒアリングしてくれる

衛生管理がされている

ペットホテルを運営するお店は「1日最低1回は犬のいた所を消毒する。」というルールが自治体で決まっています。

人や他の犬に病気が広がらないように衛生管理をするのはもちろん、お店の清潔さは動物をしっかり管理してくれるかのチェックポイントになります。

ワクチン接種証明書の提示のお願いがある

初めてペットホテルを利用する時は、狂犬病ワクチンと混合ワクチンの接種証明書が必要になります。

万が一感染している犬がいると、ホテル内に感染が拡大してしまう危険があるからです。

「めったに起こることじゃないから。」という感覚の所ではなく、危機管理をしっかりしているホテルの方が安心です。

日中の過ごし方を教えてくれる

1日中クレート(バリケン)に入ったままだとストレスです。

逆にずっと大部屋の中で他の犬と一緒にいるのもやはりストレスです。
ケンカや事故のリスクもあるので、特に管理するスタッフの目が重要になります。

さらに夜になるとスタッフが不在になる所と、常駐の所があります。
夜は犬も特に不安が強くなり、体調を崩しやすいので、スタッフが常にいるホテルの方が安心できます。

1日をどう過ごすか教えてもらい、納得のいくホテルを選ぶことが大切です。

一日数回はクレートの外に出してくれる

飼い主さんは出してくれているだろうと思いがちですが、クレートから全然出してもらえなホテルもあります。

散歩といっても、室内を数分歩いただけということも。

地域にもよりますが、屋外ランがついていると外の空気を吸って発散できるので、犬のストレス緩和につながります。

トイレの他に、せめて1回はまとまった時間クレートの外に出してもらえた方が愛犬のストレスを緩和できます。

普段の様子をよくヒアリングしてくれる

お腹は壊しやすいか、トイレは室内派か外派か、ごはんはよく食べるか、などはお世話において重要なポイントです。

特に何も聞かれないのであれば、気にしてもらえていない可能性があります。

愛犬の普段の様子をしっかりヒアリングしてくれる所を選びましょう。

ペットホテルに泊まる時に持って行くと安心なもの

  1. いつものフード
  2. お腹の弱い子はお薬
  3. 飼い主さんのにおいがついた毛布
  4. リード、ハーネス

①いつものフード

普段食べ慣れているフードが愛犬にとっても安心できます。

「〇月〇日朝ごはん」「〇月〇日夕ごはん」と1食分を袋を分けて日付を記入しておくと、あげ間違いや量の違いが起こりにくくなります。

②お腹の弱い子はお薬

お腹を壊しやすいのであれば、予め獣医さんからもらっているお薬を預けておくと安心です。

お薬をあげてくれるかはホテルによって違いますが、事前にお腹を壊しやすいことを伝えていないと、お迎えの連絡が来る可能性もあります。

③飼い主さんのにおいがついた物

慣れない所で不安な時に、飼い主さんのにおいがついた物があると、愛犬がリラックスしやすくなります。

毛布Tシャツなどを持参し、クレートに敷いてもらって使います。

クレートの中のものを噛みちぎってしまう子には不向きです。

④リード、ハーネス

お散歩に連れて行ってもらう場合、普段使っているリードやハーネスの方が、愛犬が違和感なく使うことができます。

サイズも緩すぎると危険なので、抜けださないように調節しておきましょう。

まとめ

ペットホテルで快適に過ごせるようになるには

  • 独りでも過ごせる自信をつけてあげる
  • 小さいうちからペットホテルに泊まる経験をする
  • トイレは室内でできるように練習する