狂犬病の予防接種は、狂犬病予防法という法律により、年に1回の接種が義務付けられています。
4月になると、予防接種の案内のハガキが来る方も多いのではないでしょうか?
ちなみに我が家の保護犬「うなじろう」は11月に迎え、その月に狂犬病の予防接種を受けましたが、翌年4月にはまた接種をしたので、1年未満でもうつことがあります。
毎年受けていて、特に体調の変化を感じたことはありませんが、実はワクチン接種後にはあまりしてはいけないことがあるんです!
接種後「安静に過ごしてください。」と言われるけれど、具体的に何がOKで何がNGなの?
という疑問がわいてきたので、調べてみることにしました。
この記事では、犬が予防接種後にしない方がいいことについてまとめています。
ワクチンによる体調不良は頻繁に聞く話ではありませんが、やはり薬には副反応が起こりうるものです。
愛犬が体調を崩さないように、飼い主さんが注意深く見守ってあげましょう。
狂犬病予防接種後に起こりうることとは
狂犬病ワクチンの副作用発生率は0.0007%程度だそうです!
想像していたよりもかなり低いと感じました。
これは混合ワクチンの副作用発生率よりも低いそうです。
狂犬病ワクチンの量は小型犬も大型犬も同じ量なので、小型犬の方が反応が出る傾向にあり、子犬や高齢犬に出やすい傾向があるようです。
また、てんかんの持病のある子も発生確率は上がるようです。
接種後の体調の変化は、ワクチンの副作用だけでなく、愛犬の緊張や不安により引き起こされるものもあります。
ほとんどの副作用がワクチン接種後30分以内に起きるといわれているので、接種後30分は受けた動物病院の近くで愛犬を注意深く見てあげると安心です。
下痢・嘔吐
朝食べたごはんを吐いてしまったり、黄色っぽい液体(胃液・胆汁)を吐いてしまうことがあります。
また、便が緩くなったり、粘膜便が出てしまうこともあります。
環境の変化が苦手な子の場合も、下痢・嘔吐をしやすいので、おうちに帰って安心することで治まるようなら、それほど心配しなくて大丈夫です。
おなかを休めるために、お水を与えすぎず、ごはんも一食分抜いて様子を見ましょう。
下痢・嘔吐を繰り返し、ぐったりして元気がない場合は動物病院へ受診することをおすすめします。
発熱
免疫反応により、発熱することがあります。
うった所だけのこともあれば、全身熱っぽくなることもあり、いつもより元気がなかったり、ぐったりした様子になることがあります。
私たちが風邪で菌と戦っている時のような状態です。
ワクチンは菌を弱毒化・無毒化しているので、菌に負けて発症してしまうということはまずありません。
食欲・元気がなく、ぐったりした状態が続くようなら、受診を考えましょう。
腫れ
アレルギー反応により、顔が腫れたり、体にじんましんが出て全身をかゆがることがあります。
ワクチンの副作用による可能性があるので、動物病院を受診し、ワクチンを接種したばかりなことを伝えましょう。
呼吸が早くなる・呼吸困難
アナフィラキシーショックにより、気道が腫れて呼吸困難になってしまうことがあります。
呼吸が早く、呼吸しにくそうだったり、舌や粘膜が紫や白っぽい様子が見られたら、急いで動物病院へ受診する必要があります。
緊張や不安から呼吸が早くなったり、震えたりする子もいるので、大好きな物で気分転換できるかなど、ふだんとの様子の違いを比べてみましょう。
どのくらいの間安静にしていたらいいの?
安静に過ごす期間は、「うったその日」や「2,3日」など色々と聞きますが、接種してから1週間くらいは安静に過ごした方がいいと言われています。
予防接種後にしない方がいいこととは?
予防接種前にも「今体調は悪くないですか?」と聞かれると思いますが、体調が悪くて免疫が下がっているような時には、接種を見合わせ、元気になってから受けた方が安心です。
激しい運動
ドッグランで走り回ったり、公園で他のお友達と元気に遊んだり、という活発な遊び方は避けた方がよさそうです。
興奮度が上がり、愛犬自身も疲れがわかりにくくなってしまうためです。
特に集団接種会場だと、青空接種でわん友にばったり会い、そのままつい遊んでしまうという流れになりやすいので、また後日遊んでもらうようにしましょう。
シャンプーやトリミング
シャンプーやトリミングは、犬にとってけっこう体力を使うものです。
どうしても汚れてしまった場合は、蒸しタオルで拭いたり、ドライシャンプーを使うなど部分的にきれいにすると負担が少なくて済みます。
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また、狂犬病予防接種の前日もシャンプーは避けた方がいいそうです。
接種するとシャンプーできなくなるからと、前日にシャンプーの予約をしたくなることもありますよね。
シャンプーやトリミングが得意な犬は少なく、その後体調が不安定になりやすいためです。
接種後どのくらいの日にちを空けたらトリミングをしていいかは、お店により決まりがあることが多いので、事前に確認してから予約しましょう。
ふだんのお散歩はしていいの?
のんびり近くをお散歩するのは問題ないと言われています。
ふだんの様子と変わりないか注意深く見て、疲れているようなら早めに帰宅してあげると安心です。
まとめ
私たちも新型コロナワクチンの予防接種をして、接種後に体調が悪くなるという経験をした方も多かったのではないでしょうか。
狂犬病の予防接種は犬を飼う上での義務ですし、大切なことです。
ただ、同時に犬の体に副作用が出る可能性があることを意識し、接種後はできるだけのんびり過ごせるように、飼い主さんが環境を整えてあげることが大切だと感じます。