「犬を飼い始めたいけれど、掃除が大変だからできれば抜け毛の少ない犬種を選びたい。」
「アレルギーが心配だから、毛が抜けにくい方がいい。」
抜け毛の少ない犬種を探されている方は多いですよね。
毛が抜けにくい方がお世話がしやすいと思われがちですが、実はそうでもないんです!
この記事では、毛の抜けにくいといわれる犬種の紹介と、意外と誤解されているお世話のしかたについてお伝えします。
毛の抜けにくさにはあまりこだわらないことで、選べる犬種の幅が増えるかもしれませんよ。
抜け毛が少ない犬種といういわれる犬種はこちら!
- トイプードル
- マルチーズ
- パピヨン
では、なぜこちらの犬種は抜け毛が少ないといわれるのか解説します。
犬の毛の生え方には2種類ある
犬には「オーバーコート(上毛)」と「アンダーコート(下毛)」の2種類があります。
- オーバーコート(上毛)・・・ 太めのしっかりした毛、皮膚の保護の役割
- アンダーコート(下毛)・・・ 毛をかき分けると見えるふわふわした毛、保温の役割
オーバーコートとアンダーコートの2種類を持つ犬種を「ダブルコート」、オーバーコートのみの犬種を「シングルコート」と言います。
また、パピヨンなど個体によってシングルコートの子とダブルコートの子がいる犬種もあります。
ダブルコート
毛が抜ける時期(換毛期)がある子が多く、こまめなブラッシングが必要です。
毎日ブラッシングすることで、余分なアンダーコートを取り除くことができ、部屋の隅っこにたまりやすいふわふわを減らすことができます。
通気性が良くなるので犬の健康にもいいことです。
保温性の高いアンダーコートがあるので、比較的寒さに強い犬種が多いです。
主なダブルコートの犬種
柴犬、ポメラニアン、シュナウザー など
シングルコート
換毛期がないのでダブルコートより抜け毛が少ないです。
抜け毛が気になる方にはおすすめですが、全く抜けないわけではなく、1年中少しずつ抜けて生え変わります。
主なシングルコートの犬種
トイプードル、マルチーズ、パピヨン
よって、抜け毛が少ないといわれる犬種はこの「シングルコート」の犬種になります。
抜け毛の少ないといわれる犬種の注意したいこと
1.全く毛が抜けないわけではない
先ほどお伝えしたように、全く毛が抜けないというわけではありません。
我が家ではシングルコートのパピヨンを飼っていましたが、年中そこそこ(だいぶ)抜けていました。
毛が抜けにくいはあまり期待しない方がいいと思います。
2.トリミングが必要な犬種が多い
シングルコートの犬種の特徴として、毛が伸びやすかったり、毛玉になりやすかったりすることがあげられます。
「毛が抜けにくい=伸び続ける、絡まってくる」ということなのです。
日々のブラッシングだけでなく、定期的にトリミングをしてもらう必要があります。
3.アレルギー対策には向かないことも
家族のアレルギー対策で、毛の抜けにく犬種を選ぶ方もいらっしゃいます。
もちろん、抜けやすい犬種よりは、抜けにくい犬種の方がおすすめですが、アレルギーを引き起こすのは抜け毛だけではありません。
フケや唾液もアレルギー反応が出ることがあるので、注意が必要です。
以前、我が家もアレルギー対策にと、ラブラドゥードル(ラブラドール・レトリバーとスタンダード・プードルの血統が入った犬)のブリーダーさんのところに見学に行きましたが、全くアレルギーを起こさないというわけではなく、やはり唾液などで反応してしまう方もいるということでした。
さらに、抜け毛の量ではなく、犬種によってもアレルギー反応の起こりやすさが変わります。
ダックスフント、プードルなどはアレルギー反応を起こしやすく、コッカースパニエルは比較的起こりにくいとされています。
長毛種と短毛種による抜け毛の違いも
毛の長さによっても抜ける周期が違います。
毛の長い犬種を長毛種。毛の短い犬種を短毛種といいます。
長毛種は毛が長く成長するため、短毛種より毛が抜ける周期が長くなります。
短毛種の方が抜け毛は多いのですが、長毛種は一本が長いため少量でも存在感が出ます・・・
結局どっちもそこそこ抜けるんです。
まとめ
- 毛の抜けにくいと言われる犬種はトイプードル、マルチーズ、パピヨン
- 毛の抜けにくい犬種はトリミングが必要な子が多い
- 抜けにくいと言っても個体差があり、生活環境によっても違う
- どの犬種もこまめなブラッシングが大切