ごはんを出した途端がつがつ食べてくれるのは、飼い主としても何だかうれしい光景ですよね。
(早食いも体にはよくありませんが・・・)
けれど小型犬は食が細い子がに多く、飽きっぽかったり、遊び食いだったり、ごはんの時間にしっかり食べてくれないお悩みがあります。
実際、実家で飼っていたパピヨンも食が細く、フードを数粒くわえては、床にまくという飼い主泣かせな行動をし、食べきるタイプではありませんでした。
母もごはんをしっかり食べているのか心配して、食べるまでフードを出したままにするようになり、トッピングをするようになり、缶詰ごはんになっても食べるのにむらがありました。
結局高齢になり、歯に炎症があることがわかったので、その影響もあったようですが、小さい頃からしっかり食べる習慣ができていた方が、違いに気が付きやすく病気の早期発見にもつながります。
この記事では、おやつしか食べない子が、フードにも興味を持つためのアイデアを紹介しています。
実は、何を食べるかだけでなく、どういう気持ちで食べるかも重要なんです!
まずは、愛犬の体調を確認する
食べたいものが食べられる子は、健康であれば体重がどんどん減っていくことはまずありません。
けれど、体調不良や病気から食欲がわかず、体重が減ってしまうことがあります。
まずは、健康状態に問題がないかを確認しましょう。
口の中の環境も食欲に大きく影響します。
実家の犬が歯周病で抜歯した時のお話はこちらに載せています。
我が家の場合は、歯を抜いたことで食欲が増しました!
フードをがつがつ食べてくれない理由
1.いつもフードが食べられるから
フードを食べないと心配で置きっぱなしにしがちですが、これは逆効果です。
時間とともに風味も飛んでしまい、より魅力のないフードになってしまいます。
犬は味よりにおいが大切なので、風味は食い付きに大きく影響するのです。
2.そのフードに興味がない
犬にも好き嫌いがあります。
ドッグフードには牛、豚、鶏、ラム、サーモンなどメイン素材の種類も豊富なので、今食べている種類とは別の素材のものを選んでみるのもおすすめです。
ただし、食べたことのない素材はアレルギーを起こしてしまう可能性もあるので、少量ずつ様子を見る必要があります。
最初は食べていたのにだんだん食べなくなってしまう飽きっぽい子には、「フードローテーション」がおすすめです!
3.待てばもっとおいしいものが出ることを知っているから
最初はかりかりフードのままで出すけれど、一定時間置いて食べなかったら、トッピングする方もいらっしゃいますよね。
はじめからトッピングしていて、さらにトッピングを増やすお家もちらほら聞きます。
はじめからトッピングしていて、それを完食するのであれば、それでもいいと思います。
けれど、追加しないと食べないのであれば、「待てばもっといいものが出てくる」と学習してしまっている状態です。
高齢犬などで食べる量が落ちていく場合は、食べられるものをあげることも大切になってきます。
獣医さんに相談し、体調を見ながら方針を決めていくと安心です。
4.そもそも量が多い
フードにより一回の量はかなり差があります。
特に材料がほとんど肉というフードは、カロリーが高い分、量が少なく感じると思います。
「このサイズの子ならこれくらいは食べるだろう」というイメージであげてしまうと、実は盛りすぎていて愛犬がうんざりしていることも。
特にごはんを食べてほしいと強く願う飼い主さんほど、多く盛ってしまい、せっかく食べきったのにおかわりを盛ってしまう方もいらっしゃいます。
こうなると、愛犬にとってごはんの時間が苦痛になってしまいます。
5.毎日おやつタイムがある
人では「おやつ」というと「間食」として食べますが、犬の「おやつ」はちょっと違った意味になります。
子犬が一度にごはんを食べられなかったり、低血糖にならないように間食を与えることはありますが、成犬には間食は必要ありません。
「犬のおやつ」は報酬(ごほうびやコミュニケーションのために使います。
してほしい行動をしてくれた時の「ほめる」を伝えやすくするためです。
なんとなく間食としておやつをあげていると、犬も待てばおいしいものが出てくると思ってしまい、普段のフードに興味がなくなってしまいます。
フードに興味を持ってくれるようになるには
1.フードは食べなかったら下げる
フードは30分くらい経ったら、残っていてもいったん下げてしまいましょう。
犬もおなかが空くので「出されてすぐ食べなければ食べられなくなる」と学ぶチャンスになります。
ここでかわいそうだからとおやつをあげてしまうと、おなかが満たされるので学ぶチャンスを逃してしまいます。
2.「まて」「よし」でごはんをあげる
「ごはんは時間になったら出てくるもの」だと、ごはんの魅力を感じることができません。
「まて」「よし」をすることで、飼い主さんとコミュニケーションをとることができ、自分の仕事の成果としてごはんをもらえる喜びにもなります。
また、食べものは「飼い主さんの許可をもらって食べるもの」と理解してくれると、盗み食いや、要求吠えを予防することができます。
3.宝探しをしながらごはんをあげる
先ほどのように、犬は自分の行動によって手に入れた食べものに、より魅力を感じます。
知育トイやノーズワークマットにいつものフードを隠して、宝探しをしながら食事をすることで夢中になって食べてくれることがあります。
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飼い主さんと「おすわり」「ふせ」などのしつけのごほうびとして、いつものフードをあげると喜んで食べる子もいます。
ポイントは、愛犬が楽しい気持ちになると食べやすいということです。
どうしても食べさせたい時
動物病院で異常はないと言われたけれど、どうしても食べなくて心配、高齢だから食べられるものは何でも食べてほしいという場合もあると思います。
柔らかいものにしたり、風味をたたせるだけで食欲が変わることもあるので、こちらの方法もぜひ試してみてください。
理由はわからないのですが、食の細い子でも食べる子が多い缶詰がこちらです。
実家の超偏食犬もよく食べたので驚きでした。
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まとめ
フードに興味を持ってくれるようになるには
- フードは食べなかったら下げる
- 「まて」「よし」でごはんをあげる
- 宝探しをしながらごはんをあげる
「おやつ」を出すタイミングを工夫し、おやつでおなかがいっぱいにならないようにすることが、愛犬の健康を守ることにつながります。
ごはんの時間を毎日のルーティーンにするのではなく、コミュニケーションの時間にして、愛犬が楽しい気持ちで食事ができるように整えてあげましょう。