じゃれている時などに興奮してくると、つい足を噛んでくる子いますよね。
ちょっと痛いし、一緒に生活する上で人に噛む行動はやめてもらいたいものです。
「なんで足ばかり狙われるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、犬の習性からくるものもあり、理由は様々です。
この記事では、犬が足を噛んでくる理由と、その行動をさせないようにする練習方法について解説しています。
飼い主さん愛犬のお互いにとって、心地よいコミュニケーションをめざしましょう。
犬が足を噛んでくる理由
じゃれている、楽しい
動く足が楽しくて、追っかけて噛んでくることがあります。
飼い主さんもついその動きがかわいく、追っかけさせたり、動かしてしまうことで、よりその行動が定着する場合もあります。
特に子犬に多い行動で、何でも興味の対象になるので、動く足を追っかけてしまいます。
足を噛むと飼い主さんが止まってくれるので、「どこかに行かないで遊ぼうよ!」という気持ちから噛む場合もあります。
1,2才を過ぎると徐々に落ち着いてくる子が多いです。
犬の習性
犬は狩りをして暮らしていた動物なので、動くものを追う習性があります。
視力は人よりも弱いと言われていますが、動くものを見る力は優れています。
犬種の特性から、かかとを噛んでくることもあります。
コーギーなど牧畜犬は、牛のかかとを噛んで群れをとりまとめていました。
そのなごりで、人のかかとを狙って噛んでくることがあります。
学習によるもの
「飼い主さんの足に噛み付いたら止まってくれた!」「噛んでいたらもっと足で遊んでくれた!」と学習してしまい、噛む行動が増えることがあります。
叱ったつもりでも「声をかけてもらった!」と、よりうれしくなってしまう子もいます。
不安な気持ちから
他の犬が苦手な子が、急にたくさんの犬がいる所に行った時などに、飼い主さんの靴を噛むことがあります。
どうしていいかわからず、靴を噛むことで落ち着こうとする転位行動の一種です。
ラブラドールによく見られ、物をくわえることで安心しやすくなります。
嫌だ!という主張
たとえば、お風呂が苦手な犬に「お風呂に入るよー」と声をかけて、そばに寄った時に噛まれる場合です。
愛犬にとって苦手なことが始まる時、「嫌だ、やめてほしい」という気持ちから、飼い主さんの動きを止めようとします。
特定の人の足を噛むのはなぜ?
我が家では、子どもの足がよく狙われていました。
子どもは噛まれることで「怖い」と感じ、小走りになったり、高い所に登ったり、慌ただしく動きます。
この素早い動きでより獲物感が出てしまい、犬を興奮させてしまうのが原因の一つだと感じました。
他にも、噛んだ時の反応が犬にとって楽しい気分になったり、「この人なら叱られない」と学習していたり、理由は様々です。
足に噛み付くことをやめさせる方法
「噛むと楽しいことが終わる」と教える
じゃれたり、楽しくて噛んでくる子の場合は、「人を噛んだら楽しい時間が終わってしまう。」と伝えます。
愛犬の歯が足に当たった瞬間「痛い。」と低めの声で伝え、飼い主さんは別の部屋に行き愛犬を独りにします。
大好きな飼い主さんがいなくなってしまい、愛犬が「あれ?」と一瞬でも固まったら伝わっている証拠です。
2,3分したら、何事もなかったように犬の元へ戻り一緒に遊びます。
「痛い!」と大きな声で伝えて部屋を出る方法もありますが、子犬に対してだと恐怖になりすぎてしまうことがあります。
ワンルームの場合は「痛い。」と伝えてから、愛犬にくるっと背を向けて数秒無視してもOKです。
一回で理解することは難しいので、根気よく伝えていくのが大切です。
ゆっくり動く
走ったり、機敏に動いていると、犬が興奮しやすくなります。
犬の注目が足に行かないように、ゆっくり動き、一緒におもちゃで遊びましょう。
「足を追うのではなく、人とおもちゃで遊ぶのが楽しい。」と思ってもらえれば、足への注目度が下がってきます。
また、犬はゆっくりした動きの人の方が安心してくれます。
小さい子どもには難しいことですが、犬の前で走ったり、飛び跳ねたりしない方が狙われにくくなります。
エネルギーの発散をする
エネルギーが有り余っていると噛む欲求が出やすくなります。
また、暇なため人の足を追う遊びが始まってしまうこともあるので、愛犬のエネルギーを上手に発散してあげる必要があります。
遊び方は、噛むおもちゃを数種類用意し、引っ張りっこや投げたりして遊びます。
運動だけでなく、頭を使ったり、におい嗅ぎも遊びに取り入れると、バランスのいい発散をすることができます。
また、おもちゃを1つ出して飽きそうになったら、別のおもちゃを出すと目新しさから興味が強くなります。
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苦手なことに慣れさせていく
嫌なことを主張して歯を当ててくる場合は、その子のペースで嫌なことに慣らしてあげる必要があります。
愛犬の気持ちは追い詰めれた状態にあるので、無理矢理したり、叱るのは逆効果な場合もあります。
たとえば、ドライヤーが苦手だったら、
- ドライヤーを見せただけでおやつやご褒美
- ドライヤーを床に置いてにおいを嗅がせてご褒美
と、苦手な物が良い印象になるように、少しずつステップアップして慣らしていきます。
まとめ
- 愛犬が飼い主さんの足を噛む時の対策
- 足を噛むと楽しいことが終わると教える
- ゆっくり動く
- エネルギーの発散をする
- 苦手なことに慣れさせていく