家族で保護犬を迎えようとするとき、ぶつかる問題の1つが「小さい子どもがいるところは不可」という条件です。
我が家も保育園児がいましたが、保護団体さんの総合判断で迎えることができました。
けれど、私も最も気をつけながら進めていったポイントでした。
なぜなら、子どもに対する第一印象が悪いと、その後の生活が犬にも子どもにもストレスになってしまう可能性があったからです。
この記事では、我が家が迎えた保護犬と子ども(小学1年生、年少)の初対面から慣らしていった過程をご紹介します。
最初は無理せず慣らしてあげることで、すばらしい家族になってくれます。
もともと犬は子どもが苦手なことが多い
子どもは急に大声を出したり、走り出したりと予期せぬ動きをします。
力加減が分らず触ったりするので、一般的には犬は子どもが苦手なことが多いです。
また、保護団体さんから教えてもらったのですが、小さい女の子は犬をしつこく触りたがったり、帽子をかぶせるなどおしゃれをさせようとするので、犬が嫌がってしまうこともよくあるそうです。
ただ子犬や若い犬の場合、子どもの高いテンションにつられて一緒にテンションが上がることも多いので、波長がぴたっと合うこともあります。
それはそれでまた別の大変さが出てきます。
保護犬と子どもの初対面
子どもにとって犬を迎えることは、待ちに待った大イベントです。
初めて見た時は触りたくてしょうがなくなります。
長女は言葉で伝えてわかる歳ではあったので、「来た日は絶対触らない」という約束を守ってくれました。
次女はやや怖がりなので、自分から触ろうとはしませんでした。
というより、実際見てみたら「思ったよりでかい。」「なんだかかわいいというより、年寄っぽい。」という複雑な心境だったようです。
(保護犬の方も目つきが白目がちで、「寄るなよ・・・。」オーラ出してましたし。)
触らない約束は守っていましたが、子ども同士で遊んでいて走ったり、大声を出したりすると、興奮して吠えていました。
保護犬と子どものコミュニケーション開始
まず、保護犬が我が家の環境に慣れるように、大人(特に私)が中心になって、お世話と最低限のコミュニケーションをとりました。
コミュニケーションとは、名前を呼んだり、呼んで来たらおやつをあげるなどです。
保護犬は生い立ちがわからないので、ここを触ると怒る、痛がるなど、実際触ってみないとわからないことがあります。
我が家の場合は足回り、お尻回りを触られるのが苦手で、触ると歯を当てることがありました。
大人が先に危険な所を知っておくことで、子どもに事前に伝えておくことができます。
保護犬が大人に慣れてから、子どもたちにコミュニケーションの仕方を教えていきました。
下のようなステップで無理せず進めていきました。
- 少し遠くから犬におやつを投げてあげる
- 手のひらにおやつを乗せてあげる
- 「おすわり」の指示を出してできたらおやつをあげる
繰り返すうちに、子どもが危険ではないと分かり、徐々に犬の方から近寄るようになってきました。
同じように次女も行い、迎えて1カ月くらいで肩のあたりをなでられるようになりました。
(次女はなで方が強かったり、逆なでだったりするので、年齢によっては難しさがありました。)
大人が見守りながら徐々に慣らしてあげることが大切
大人が見ていないときに触ってしまうと危険ですし、その後の関係が悪化してしまう心配があります。
必ず大人が見守りながら、子どもに犬へおやつをあげてもらうなど、触らないコミュニケーションから始めていきます。
犬によっては耳やしっぽなどを触られると急にうなることもあるので、大人が触っても大丈夫なところを知ってから、少しずつ子どもが触るようにします。
また、子どもには「背中を3回だけ、手の甲でなでてね。」と細かく伝え、実際に見せた方が、特殊ななで方をしてトラブルにならないかと思います。
(子どもはやたら頭をなでたがるので注意です。)
慣れてきたかなと思うころでも、子どもがなですぎないように見守り続けてあげてください。