保護犬うなじろうが車に吠えかかる悩みに進展!車の行き交う大通りを歩けるように!

大通りを歩くうなじろう うちの保護犬(うなじろう)

我が家が迎えた保護犬「うなじろう」の一番苦戦している悩みは、「車に対して吠えかかる」ことでした。

迎えた当時は吠えながら車に立ち向かっていき、「いつか本気で格闘しに行くのでは?!」と思うほどの勢いでした。
どのくらいパニックになるか動画を撮ろうと思ったのですが、その余裕もないほどこっちも必死でした。

周りにも相手の車にも迷惑になるので、「なんとかしなければ!」と毎日試行錯誤をしていました。

うなじろうが車に吠えかかる理由

毛でぜんぜん前が見えないうなじろう

保護犬なので、「過去に車にひかれた、ひかれそうになったことがある」などの生い立ちがわかりません。

今の状態を観察して、わかることから推測していきました。

  • 車には吠えるけれど、自転車やバイクには吠えない
  • 遠くなら吠えないけれど、向かってくると吠える
  • しっぽがあがり、前のめりに興奮状態になる

テリア系ならではの強気な性格のため、攻撃的な姿勢をとりますが、うなじろうは走ってくる車が怖いのだと思いました。

まずは、車が来てもパニックを起こさない距離を調べ、遠くからおやつでかわす練習をしました。

今まで練習してきた車に慣らすステップ

ダブルリードのうなじろう

おやつを使って車をかわす

この方法を使う時のポイントは「どのくらいの距離ならおやつを食べてくれるか」と「どんなおやつなら車より興味をひけるか」でした。

さらに、おやつを食べ終わるとすぐ吠えに戻ってしまうので、「少し時間をかけて食べられるおやつ」であることが必要でした。

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車に向かわない練習で試したおやつと、使い方はこちらの記事に詳しく載せています。

【実レポ】車に向かって吠える犬をしつけするのに効果的なおやつを徹底検証

犬用ソーセージを使い、何とか車を交わせるようになりましたが、その対処からなかなか進展せず・・・。
違う方法を使って今まで積み重ねたものが崩れてしまう不安もあり、ずるずると3年続けてしまいました。

けれど、「ソーセージがないと外に出られない!」から何とか脱却したいと思い、次の作戦に出ることにしました。

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おやつ、リード、うんち袋と持っていると手がいっぱいで大変になります。
万が一リードを離してしまった時のために、たすき掛けできるリードを使うと安心です。

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興奮レベルを下げながらアイコンタクト

お散歩に行く前はどうしてもテンションが上がりがちなので、庭をくるくる回って少し気持ちを落ち着かせてから、お散歩コースに出ることにしました。

「楽しい散歩に行くよ!」というよりは「落ち着いて歩いてよ。」という緊張感を持ちながらお散歩に出かけることにしました。

リードが張らないように注意して、ちょくちょくアイコンタクトを取りながら歩きました。

車が来たら先に見つけ、「私がもう気づいてるから、うなじろうの出る幕じゃない!待機!」という気持ちで、首の後ろ皮(後頭部の下あたり)をもみもみしながら車をやり過ごしました。

この首の後ろの皮をもみもみするのは、以前勤めていた犬の保育園から教えてもらった方法です。
「この場は私が管理してますよ。」という合図で、特に叱る時でなく日ごろからスキンシップのように使っていいそうです。

この方法を始めた頃は、1,2回吠えてしまうことがあり、「やっぱりソーセージの方がよかったかな。」とやや後悔することもありましたが、続けてみることにしました。

次第にうまくいくことが増え、車が来るとうなじろうの方からアイコンタクトが取れる時が増えてきました!

当初は考えられなかった大通り沿いを散歩できるように

決め顔しつつも鼻に植物がついているうなじろう

以前試しに大通りを通ってみたところ、行き交う車の多さにパニックを起こしリードを張ったままダッシュしていました。

今回、上達してきたので大通り沿い散歩を再チャレンジしてみることにしました。

 

車が来たら、うなじろうが自分からアイコンタクトをとって、私の横を意識的に歩いてくれたので驚きました。
なぜか普段の狭い道よりしっかりと横について歩いてくれます。

飼い主がいるから安心と思ってくれているような気がしました。

(ここですかさず大好きなおやつタイムですよ!)

この日からお散歩コースに大通りを歩くようになりました。

 

車で一緒に遠出をする夢が近づいてきています!

さいごに

保護犬は社会経験不足だったり、外に出たことがなかったりと、いろいろな物事に恐怖心がある子が多くいます。

我が家では車への恐怖に慣らすのに3年以上かかっていますが、日々もう少し意識して取り組めばもっと早く進展したと思います。

保護犬に限らず、決して何かに慣らすのに3年かかるわけではありませんし、さらに時間が必要な場合もあります。

その子にとって無理のないペースで慣らしてあげることで、自信につながり、他のことに対しての慣れも早くなることがあります。

もちろん、無理にしようとせず、環境を整えてあげるだけで十分なこともあります。

飼い主さんが心配しすぎて外に出さなかったり、「なんでこんなこともできないの?!」と無理に強い刺激の中にいれてしまうと、愛犬は自信が持てず、事態が悪化してしまうこともあります。

時間をかけて、お互いが信頼し合えるようになっていくのを感じられるのが、保護犬のすてきなところだなと噛みしめています。