お散歩で犬に会うたびに吠えてしまうと、ゆっくり楽しめなくなってしまいますよね。
道を変えてもばったり会ってしまうこともあるし、時間をずらして夜中にお散歩に行くのも暗くて大変です。
「もっと他のわんちゃん仲良くごあいさつしてほしい!」と願っている飼い主さんはたくさんいます。
実は、子犬の頃の犬との関わりが大切ですが、人と同じように犬にも相性があり、どの子とも仲良く遊ぶのは難しいんです。
この記事では、愛犬が他の犬に吠える理由と、成犬になって目指すべき犬同士の接し方について、ドッグトレーナーの私おだんごが解説しています。
ドキドキしながら歩かなくて済むようになると、もっと一緒にお散歩を楽しむことができますよ!
他の犬に吠えてしまうのはなぜ?
他の犬を見て吠える主な理由を4つ解説しています。
実際はこれらの理由がいくつか混ざっていることもあります。
犬が苦手で吠える
小さい頃犬に会った経験が少なく、どうしていいか変わらない子、不安な気持ちになる子は吠えやすくなります。
一見強気に威嚇しているように見えても、実は怖いと感じていることがほとんどです。
体の重心が後ろの方でおびえた様子があるか、耳やしっぽをピンと立てて前のめりになっている場合は、相手の犬をよく思っていません。
追いつめられたら襲いかかってしまう場合があるので、距離に注意が必要です。
犬が好きで吠える
犬を見つけたのがうれしくて吠えてしまうこともあります。
基本的には「くーん」と鳴いたり、高い声で数回呼びかけるような吠え方をします。
たまにうれしくて唸る子もいますが、歯はむき出しません。
相性が悪い
犬にも相性があります。
他の犬とは仲良くできるのに、お散歩で会う特定の子にだけ吠える時は、相性が悪いのかもしれません。
お互いが強気だと向って行こうとしてしまい、一触即発になることも。
オスに多いですが、メスでも強気に出る子はいます。
他にも、表情の読み取りにくいブルテリアや、しっぽがなくボディーランゲージが読み取りにくいコーギー、威圧感があり表情が見えにくい黒い毛色の子は吠えられることが多いです。
縄張り意識が強い
「自分の縄張りに勝手に犬が入った!」と思ってしまう子だと、散歩コースで犬を見つけるたびに吠えることがあります。
オスに多いですが、やはりメスでも威嚇をすることがあります。
どんな犬とも仲良くなるには小さい頃の経験が大切
成犬になって犬と出会った時どう反応するかは、子犬の時の経験が重要になります。
子犬の頃から色々なタイプの犬と仲良く遊んだ経験があると、将来新しく出会った犬にも友好的に接しやすくなります。
ただたくさんの犬に会うだけでなく、嫌な思いをせずに一緒にいられることが重要です。
また、子犬の時に他の犬と接する経験をしても、成犬になってから接する経験が少ないと、また他の犬に対する警戒心が高まってしまうので、定期的に会うことが大切です。
成犬になって目指すべき犬同士の接し方
成犬になると、子犬の時に触れあったことのある犬や、相性がいい犬を中心に遊ぶようになり、新しい犬友を増やすのは難しくなります。
出会った犬と無理に遊ばせようとせず、素通りできるようになるのが大人のふるまいです。
他の犬に吠える時の対処法
犬が苦手で吠える時の対処
他の犬に会っても心配いらないことを教えていくことが大切です。
おやつやおもちゃなど愛犬がとびきり好きなものを持ってお散歩にでかけます。
他の犬を見つけても吠えない距離まで遠ざかり、通り過ぎる時に大好きな物を見せながら誘導します。
この成功体験が犬にとって自信になっていくので、無理のないように徐々に距離を近づけていきます。
もしリードを引いて吠えに行こうとしたら、リードの位置を固定し、犬の正面にくるっと回って通せんぼのようにします。
体で威圧感をかけながら向かってはいけないことを伝えます。
お散歩コースの道幅にもよりますが、最初はギリギリを狙わず、余裕をもって通過できることを目指してがんばってください。
実際、ちょうどよく犬に会いながら練習することは難しいので、スタッフがしっかり管理してくれる犬の保育園などを利用すると、他の犬と交流する機会になり、他の犬の中で過ごせるようになることがあります。
犬に対して興奮しすぎず過ごせるようになったら、飼い主さんと一緒に練習していきます。
こちらは犬ではなく車に吠えてしまう場合の対処法ですが、ステップはほぼ同じです。
ぜひ、参考にしてみてください。 ↓
犬が好きで吠える時の対処
嬉しくて吠えてしまうことは悪いことではないのですが、相手の飼い主さんに誤解されてしまうこともあるので、できれば吠えないで通過したいですよね。
興奮していると吠えてしまう可能性が高くなるので、お散歩中の興奮を下げる必要があります。
リードを引っ張って進んでいるなら、リードを引かずに歩く練習が有効です。
他にも、お散歩に行くと分かるとテンションが上がってしまうようなら、落ち着くまでお散歩に行かなかったり、興奮が冷めるまで近くをぐるぐる回る方法もあります。
相性が悪くて吠える時の対処
相性が悪い子と相性をよくするのは人と同じように難しい問題です。
決まった時間の散歩コースで出会う子なら、お散歩の時間やルートを変えて、できるだけ会わないようにするのが一番ストレスが少なく解決できます。
「おすわり」や「まて」のコマンドをかけて、相手が通り過ぎるのを待つ方法もあります。
もしこの方法だと興奮が強くて言うことを聞くのが難しい場合は、何か噛み応えのあるものをかじらせると吠えたい気持ちを発散できる子もいます。
我が家の保護犬は犬ではなく車に向かって吠えようとします。
すれ違うために一番効果的だったおやつは、かじりやすいこちらです!
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他にもガムやアキレスなどの硬いものを噛ませるのもおすすめです。
丸飲みに注意してください。
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まとめ
お散歩中愛犬が他の犬を見て吠える理由
- 犬が苦手だから
- 犬が好きだから
- 相性が悪いから
- 縄張り意識が強いから