【交通違反になることも!】意外と知らない!小型犬から大型犬を正しく車に乗せる方法

犬の運転手 くらし

気候が良くなると、「愛犬と一緒にお出かけしてみたい!」と思いますよね。

普段なかなか走り回れない分、自然の中を思う存分走らせてあげたくなります。

 

わが家が迎えた保護犬も、だいぶ環境に慣れてきたので、そろそろ一緒に遠出をしてみたいと考えています。
けれど、今までに車に乗せてお出かけしたのは、動物病院と近くの公園くらいです・・・

これを機に、少し長い時間でも快適にドライブできるよう、犬を安全に車に乗せる方法と、車の便利グッズを調べてみました。

知らずに間違った乗せ方をすると、交通違反になることもあるようです!!


せっかくの楽しいドライブががっかりな思い出にならないように、正しい車の乗せ方を知り、愛犬と安心・安全にお出かけしてみませんか。

意外と見たことがある・・・こんな車の乗せ方は危険!!

運転席の人と犬

道路交通法の違反になるものを簡単に説明すると、「運転者の視野やハンドルなどの装置の操作を妨げる乗車はしてはいけない。」ということだそうです。

今までは、よくある光景と思って見ていたことも、よく考えれば危険です。

いつ取り締まりが強化されてもおかしくないので、「知らなかった・・・」とならないよう、正しい乗せ方を確認しておきましょう。

1.運転手の膝の上に犬を乗せて運転する

つい最近も街で見かけました。
しかも中型犬でしたよ。

これは道路交通法違反になります。
視界が見えづらくなり、ハンドル操作にも影響する危険があります。

2.助手席にそのまま乗せる

犬だけ座席に座らせるのも、家族の膝に乗せておくのもNGです。

視界が見えづらいほかに、助手席のフロントについているエアバッグの衝撃でケガをしたり、命の危険があるためです。

犬は人のように床に足をついたり、背もたれにもたれていないので、揺れるたびに相当踏ん張っていると思います。
リラックスできず、車酔いの原因にもなります。

3.車にリードをつないで乗せる

愛犬の安全のためにリードをつけている方もいらっしゃると思います。

けれど長さによっては、絡まってしまったり、急ブレーキでリードをつないでいる首や体に衝撃が集中してしまう可能性があります。
また、後部座席でつないでいると、座席から落ちて吊られた状態になっても気づかない危険があるので注意が必要です。

車の乗り降り時の飛び出し防止用に、リードをつけるのは安全対策として◎です

4.後部座席で自由にする

運転席に来てしまってハンドル操作に影響が出たり、窓やミラーでの安全確認がしにくくなると、道路交通法違反になる恐れがあります。

助手席の時と同じように、固定されていないと車酔いの原因になり、うっかりボタンを押して窓が開いてしまうなどの心配もあります。

また、万が一事故が起きると、衝撃で外に放り出されてしまう危険があります。

愛犬と楽しいドライブをするために、危険なことはできるだけ避けましょう。

5.窓から顔を出して乗る

この光景はよく見ますよね。

けれど、これも道路交通法違反になることがあるそうです!

犬が窓の外に飛び出してしまう可能性もあり危険です。

また、顔が出すぎていると、追い越してきた車と衝突する可能性があり、相手の車が驚いて事故につながる危険もあります。

車への安全な乗せ方と犬用カーグッズ

ドライブボックスに乗る犬

ドアの開閉時に特に注意が必要です。
ドアを開けた時に外に飛び出してしまったり、閉める時に挟んでしまう危険があります。

クレートなどの安全な部屋に入れてから、飼い主さんが乗り降りさせるのが一番安全で安心な方法です。

大型犬などの場合は、飼い主さんの指示で乗り降りできるように練習しましょう。

車の中でより安全な場所は、人と同じ運転席の後ろです。

クレートを使う

クレートとは硬い素材でできた犬専用の部屋です。
サイズも超小型犬用から大型犬用まであるので、車に積めればほとんどの犬種で使うことができます。

お家からクレートに入れて、そのまま車に積めるので、飛び出しなどの心配がなくなります。
シートベルトを通せるクレートもあるので、座席に固定できて、万が一の時も飛び出ず安全です。

揺れが少なくなり、普段から使っていれば自分の落ち着ける空間なので、車酔いの対策にもなります。

クレートは平らなところに置いてあげましょう。

 

↓こちらのクレートは上にシートベルトを通せる穴が開いています。

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ドライブボックス

小型犬、中型犬におすすめなのがドライブボックスです。

助手席にも設置でき、多くの商品に飛び出し防止リードがついています。
ただし助手席に設置する場合は、エアバッグの心配があるので、エアバック対応の丈夫なものがおすすめです。

メッシュの天井がついているものもあり、身を乗り出そうとしてしまう子にも安心です。

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↓ こちらは広々サイズなので中型犬もいけそうです。(飛び出し防止リードがついているかは不明です。)

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ドライブシート・ペットシート

後部座席に取り付けることで、足置きスペースに落ちないように、広々過ごすことができます。
クレートが積めないサイズの車に、大型犬が乗る時などにおすすめです。

座席が汚れないので、自然で思いっきり遊んで、そのまま乗って帰ることもできます。

体の固定ができないので、ゆっくり安全運転を心がけましょう。

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犬用シートベルト

小型犬から大型犬まで使えるのが犬用シートベルトです。

日本では犬が車に乗る時、シートベルトの義務が法律にありませんが、アメリカなどでは行われています。

ヘッドレストやシートベルトの穴に犬用シートベルトを固定することで、ドアの開閉時の飛び出しや事故の衝撃で外へ飛ばされることを防止してくれます。

犬用シートベルトは首輪につけると、衝撃を受けた時首を痛める危険があります。
クッション性の高いハーネスにフックをつけ、ピッタリとつけることがポイントです。

↓ ヘッドレストにつけるタイプです。

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↓ シートベルトの穴にさすタイプです。

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その他に気をつけることは?

ラケッジスペースから覗く犬

カギをロックしておく

ドアロックの他に、窓もうっかりボタンを押さないようにロックしておきましょう。

ラケッジスペースは熱くなりやすい

トランクと呼んでいましたが、最近ではラケッジスペースと言うようですね。

クレートをラケッジスペースに置く場合、エアコンや風が届きにくく、熱くなりやすくなります

おすすめは後部座席にクレートを置くことですが、ラケッジスペースに置く場合は、温度管理に注意して、直射日光が入らないように遮るものをかぶせるなど工夫してあげましょう。

車酔いする子がいる

車で酔ってしまうと、よだれがたくさん出たり、人と同じように嘔吐してしまうこともあります。 
愛犬が酔いやすいタイプか、短距離からドライブして様子をみてあげると安心です。

 

車酔いの原因は、揺れによるものや、車に乗ることに慣れていないための不安や恐怖からくる場合もあります。

車酔いの対策としては、犬用の酔い止めの薬を事前に飲んでおく方法があります。
犬用の酔い止めは犬用品のお店で買える市販薬の他に、動物病院で処方してもらうこともできます。

その他、車に乗る前のごはんは少なめにする、風が入るように窓をわずかに開ける、できるだけ揺れが大きく伝わらないように、クレートなどに入れて固定してあげる方法もあります。

車に乗る経験が少なく、恐怖で震えてしまう子の場合は、車に慣れる練習しておくことが大切です。

こまめに休憩をとる

犬は車に乗っている間、自由に吸水することは難しいです。

遠出する場合は、1~2時間おきくらいに休憩を取り、トイレと吸水の時間を作りましょう。

また、歩いたり体を動かせるようにして、リフレッシュさせてあげましょう。
最近では、サービスエリアにも犬用スペースがあったり、犬に優しい工夫がされている所があります。

ドライブの時間が愛犬にとって快適に過ごせないと、その後も車に乗ることを嫌がるようになってしまいます。

短時間でも車の中に犬を乗せたままにしないで

車に残る犬

車内は想像以上に熱くなります。
ガソリンを入れているあの時間だけでも、だいぶ暑く感じますよね。

夏だけでなく、春先から秋まで注意が必要です。
日ざしの強い日だけでなく、曇りでも湿度が高いことで意外と暑くなることがあります。

特に、犬は人よりも暑さに弱く、体温調節も苦手です。

数分だけでも車内に残したままにしないようにしましょう。

まとめ

愛犬と安心・安全にドライブするには

  • 愛犬が車内で自由だったり、窓から顔を出していると、道路交通法に違反する可能性がある
  • 安全に車に乗せるには、クレートやドライブボックスなどのグッズを使う
  • 車に慣れさせるために、事前に練習をしておく
  • 愛犬が車酔いしないか、短距離から確認する
  • 温度は涼しいと感じるくらいに調節し、特に暑さに注意する
  • ラケッジスペースは熱くなりやすい
  • 短時間でも犬を車内に放置しない