歩かない犬を無理やりひっぱって散歩しようとすると、周囲の視線が気になることありますよね。
「かわいそう。」「嫌がっているのに。」と思われると、こちらも散歩に行くのが嫌になってしまいます。
実は、犬は散歩中ちょっとしたことで歩かなくなってしまうことあります。
人にとっては「そんなこと?!」ですが、犬にとっては一大事です。
私の実家で飼っていた犬も、散歩中歩かなくなる子でした。
行きたい方向へ行けないと、機嫌を損ねて座り込み、結局だっこで帰宅するようになってしまいました。
けれど、歩かない理由や犬の気持ちを知ることで、意外とすんなり歩くようになることもあります。
(我が家の場合は、お気に入りのおじさんに撫でてもらうために、あっちの道へ行きたいという主張が一つでした・・・。)
この記事では、犬が散歩で歩いてくれない理由、今まで歩いていた犬が急に歩かなくなる理由と歩くようになる対策について紹介しています。
散歩で歩かない理由は「わがまま」だけではないので、解決のヒントになればと思います。
「うちの子はお散歩嫌いだから。」と思い込まず、愛犬の気持ちを理解してあげ、一緒に散歩を楽しみましょう!
まず、なんで散歩に行くのかを見直してみよう
散歩に行く理由は何か思い浮かべてみましょう。
運動のため、トイレのため・・・お家によってちょっとずつ違うと思いますが、大切なのは散歩が人にとっても犬にとっても楽しい時間であることです。
飼い主さんが決めたルートを、決めたペースで散歩しようとすると、意外と理想通りにいかないものです。
なぜなら、愛犬のニーズが満たされていない可能性があるからです。
ゆっくり歩きたい子もいれば、しっかりにおい嗅ぎがしたい子もいます。
いつもとは違う道に行きたくなる子もいます。
途中で止まることを「歩かなくなった!」と心配することはありません。
愛犬がなぜ歩かなくなったかを考え、たまに立ち止まってあげたり、におい嗅ぎの時間をとってあげることは、愛犬の満足につながり、楽しい散歩の時間になります。
犬が散歩で歩かない理由
迎えた時から歩かない場合
リード・ハーネスに慣れていない
リード・ハーネスを初めてつけた犬は、違和感から歩かない場合があります。
体が締め付けられることや、金具の音が気になってしまうためです。
リード・ハーネスを変えた場合も同じです。
サイズは合っているか、当たって痛いところはないかの確認も必要です。
特に柴犬は体を拘束されるのを嫌がる子が多く、リードやハーネスが苦手な子がいます。
小さい頃から少しずつリード・ハーネスに慣らしてあげましょう。
私おだんごの考えですが、首輪よりもハーネスがおすすめです。
散歩中ひっぱった時に、首輪の方がより体に負担がかかり、健康を害することもあります。
安全性の高いものを選びましょう。
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外に慣れていない(社会化不足)
お散歩デビューの子犬や、散歩したことがない保護犬に多いです。
犬は想像以上に家の中と外を別世界だと感じています。
家の中では指示が聞けるのに、外だと全く聞けなくなるのもこれが原因の一つです。
外はにおいや車の音など刺激が多く、初めのうちは怖がって座ってしまうことがよくあります。
子犬の場合、自分の足でのお散歩デビューするのは、ワクチンが完了した生後3カ月を過ぎた頃からが一般的です。
生後4か月以降になると、徐々に周りに対しての警戒心が出てくるようになるので、お散歩デビューが遅くなると、その分外に出た時の恐怖心は強くなってしまいます。
警戒心が出る前に色々なものに慣らしておくことが、将来愛犬の心の安定につながります。
散歩できていた子が歩かなくなった場合
体が痛い
高齢犬に多い症状です。
年齢とともに関節が痛くなったり、体の不調で歩きたくないと訴えることがあります。
散歩のルートに階段や坂道があると、散歩に出るのを嫌がったりします。
ケガをしている場合もあるので、歩き方がおかしくないか、足を引きずってないかなど観察してあげましょう。
目がよく見えなくなってきたことで、不安を感じ、歩けない場合もあります。
ちなみに、実家の犬は急に後ろ足をあげて歩かなくなったと思ったら、肉球の間にコバエが挟まっていたことがあります・・・
そんなことでも歩かなくなります。
主張している(行きたい方向がある、行きたくない、帰りたくない)
実家の犬がこれでした。
自分の行きたい方向にぐんぐん進んでいくのですが、気持ちが済んだら「抱っこー」としゃがみ込みます。
また、自分の行きたい方向へ行けないときに「もう歩かない。」と言わんばかりにしゃがみ込みます。
「わがまま」というわけではなく、犬が「こうしたい!」と思ったことができたことによる学習です。
「うちの子はわがままだ!」と思うとイライラしてしまうので、「学んだか。」と冷静に察し、人のペースでも楽しく散歩できることを教えてあげましょう。
散歩の時、リードが張らない距離で歩けるように練習します。
愛犬が行きたい方向に引っ張ったら立ち止まり、アイコンタクトを取ります。
行ってもよければ「よし」とその方向に進みます。
飼い主さんが安全な道を選びつつ、愛犬の行きたい道を許可したり、におい嗅ぎさせてあげるようにします。
疲れた
高齢犬で体力が落ちてきた犬に多く見られますが、若い犬でもあります。
犬は人よりも地面に近い所を歩くので、暑い日は熱を感じやすくなります。
また、鼻ぺちゃの犬は体温調整が苦手なので、特に注意が必要です。
意外とチワワも鼻ぺちゃに入るので要注意です。
はぁはぁしていたり、歩くペースが落ちていたら、様子を見て休憩してあげましょう。
気温(特に地面の温度)や湿度にも注意してお散歩してあげましょう。
夏になる前でも、地面がだいぶ熱くなっていることがあります。
マンホールなどの金属の上はやけどするほど高温になることもあるので、地面を手で触って確認するのがおすすめです。
怖いものがある
今までお散歩できていた子が急に同じ場所で歩かなくなる場合、その近くで嫌な経験をした可能性があります。
「たまたまそこを歩いていた時大きな音がした」「その道の先に苦手な犬がいる」などです。
グレーチング(金属でできた網)の上を歩きたくないなど、足触りが嫌いなこともあります。
さらに、飼い主さんが苦手なもの(人)を察知して一緒に嫌がる子もいます!
すぐ始められる!4つの対策
愛犬が健康な場合に限ります。
高齢犬など体調面に心配があるときは動物病院で相談しましょう。
1.散歩の練習をする
お散歩デビューの子は、外に出る前に部屋の中でリードやハーネスをつける練習から始めます。
おやつなどを使い、楽しい雰囲気でハーネスをつけることに慣らしていきます。
無理やりつけようとせず、「今日はハーネスに胴を通すだけ。」と小さいステップに分けて、徐々にすすめます。
部屋の中をリードをつけて散歩してみて玄関→家の前→外と徐々に慣らしていきます。
お散歩デビューで外に対して嫌な印象がついてしまうと、今後お散歩を嫌がってしまうことがあります。
初めて外に出る時は、決めた散歩ルートを一周しようとせず、愛犬の様子を見ながら、短時間で終わらせようにします。
2.ルートを変えてみる
怖いものがなくなると歩ける場合があります。
ルートを変えることで気晴らしにもなり、犬も楽しい気持ちで歩けます。
家を出てすぐ大通りだったり、刺激が多い所だと外が怖いと思ってしまうことがあるので、静かな公園まで抱っこで連れて行くのも一つです。
3.好きなものを持ってお散歩に行く
ルートを変えるのが難しいとき、玄関ですでに嫌がっているときは楽しく散歩する練習をします。
外が苦手な保護犬の子にもおすすめです!
大好きなおもちゃやおやつを見せたり、かじらせたりしながら歩きます。
外で大好きなものに反応しない場合は、ストレスの度合いが高いので、無理せず家の前くらいでおしまいにします。
おやつポーチいっぱいに大好きなおやつを入れ、犬がポーチに顔を入れながらだと歩けることもあります。
外に対して慣れてもらうのと、いい印象をつけるためですが、たくさん食べるとカロリーオーバーになることもあるので、その分食事の量を調整しましょう。
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4.抱っこはできるだけしない
散歩の途中で抱っこしてしまうと、歩きたくなくなったときに座りこんだり、抱っこをアピールをするようになってしまいます。
できるだけ抱っこはせずに、声をかけて励ましたり、待ってみたりして歩くよう促しましょう。
日ごろの生活でも、つい犬のためにとやってしまっていることはないか見直し、犬が自分に自信をもって行動できるようにしてあげましょう。
まとめ
散歩で犬が歩かなくなったら・・・
- 散歩に慣れる
- ルートを変える
- 好きなものをもって散歩に行く
- 抱っこはできるだけしない