保護犬を迎えて多くの方が苦労するのが、散歩の問題ではないでしょうか。
何に怖がったり、興奮するのかわからないままいきなり外へお散歩に行くと、急に走り出したり、歩行者に飛びついてけがをさせてしまう危険があります。
保護犬の中には散歩をしたことがなく、外に対して恐怖心が強い子もいます。
そのため、保護犬の散歩デビューはより注意が必要です。
この記事では、我が家の保護犬うなじろうが初めて散歩に出た時の体験を元に、「保護犬の散歩デビューのステップ」と「注意すること」についてお伝えします。
(我が家の犬は放浪犬だったので、外に対しては恐怖がないタイプでした。)
保護犬の散歩デビューの第一歩は、外ではなく【室内】でスタートします。
外に散歩に出る前にお部屋ですること
STEP1 まずはお家の中でリードをつける練習
保護犬の中には、首輪やハーネスをつけたことがない子や、首輪を強く引いてしつけされていた子が多くいます。
そのため、首輪やハーネスをつけられるようになることが、散歩への第一歩になります。
我が家の保護犬は、体を拘束されるのが嫌いだったので、ハーネスをつけることに警戒していました。
背中でハーネスの留め具を留める音を怖がったり、お腹など触られたくないところに手が近づくと咬もうとしてきたりしました。
おやつをかじらせて、そちらに気を取られているうちにつけたり、「じょうずー。」とやさしく声をかけながら練習し、ハーネスとリードはすぐつけられるようになりました。
STEP2 ドアから飛び出さない練習
我が家の保護犬は、音もなくドアをすり抜ける特技があったため、ドアを開けたとき先に飛び出さない練習をしました。
保護犬は脱走しようとする子がとても多いです!
この特技は、我が家の保護犬だけではないのでご注意ください。
ドアの前で必ず「おすわり」をさせ、できたらドアを開けて人が先に出ます。
先に行こうとしたら、ドアを閉めて外に行けないようにします。
外に出られることがごほうびになるので、おやつがなくても覚えてくれます。
散歩デビューは犬を迎えてから2日目でした
散歩デビューと言っても、近所を一周はハードルが高い場合が多いです。
わが家では、まずはお庭だけを散歩しました。
保護犬は脱走する子が多いので、必ず「ダブルリード」(リードを2本つける)で散歩をします。
(より安全になるので保護犬以外の犬にもおすすめです。)
首輪からとハーネスからの2本リードをつけてお庭に出ました。
さらに、片方のリードを手で持ち、もう一本はタスキのように体に通すタイプだと、万が一手を放してしまったときにも安心です。
↓ タスキの使い方はこういう感じです。もう一本のリードは手に持ち、ハーネスにつけると安全です。
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何回か散歩をしていると苦手なものが見えてくる
散歩を重ねていくと、1回目の散歩では気づかなかったことが見えてくることがあります。
犬も慣れてきて、外の世界に目を向けるようになると、怖がったり、警戒する行動が現れるようになります。
お庭の散歩の時には気づきませんでしたが、公道に出たところ、車に激しく興奮することがわかりました。
おびえるわけでもなく、吠えながら立ち向かっていくので危険でした。
さらに車が通りすぎることが成功体験になり、「自分が吠えて追いやった!」と言わんばかりに、果敢に挑戦していきます。
もう、気を紛らわせるのに必死でした。
嫌いなものに慣らす練習をしながら散歩
車とすれ違うときは犬用ソーセージをかじらせて、車がくることに対していい印象を与えながら散歩をしていました。
散歩練習に専念できる素敵なグッズを発見!
これはナイスアイデアですね!
他にも、「うちの犬をそっとしておいて。」とアピールするために、リードに黄色いリボンをつける「イエローリボンプロジェクト」というものもあります。
トレーニング中、病気、他の犬や人が苦手などの理由でつけるものですが、まだ認知度がそれほど高くないので、もっと浸透することを祈っています。
保護犬の状態によっては無理に散歩しない方がいいことも
最初に触れたように、保護犬の中には外に出たことがなく恐怖心がある子もいます。
無理やり連れだすと、余計に嫌いになってしまうこともあるので、デビューには注意が必要です。
外に対していい印象がつくように、安全なところまで抱っこで移動し、ただ自由ににおいを嗅がせてあげたり、外でおやつをあげながら歩くなどの練習が必要になります。
安心できるようにじっくり付き合ってあげてください。
犬が散歩で歩いてくれない時の、理由と対処法のヒントをまとめています。
【まわりの視線が痛い・・・】散歩で犬が歩かない理由はわがままだけじゃないんです!
まとめ
- 散歩デビューをする前に、お家でリードやハーネスをつける練習をする
- 保護犬は脱走する危険が高いので、必ず「ダブルリード」にする
- ドアの前で必ず座るように練習しておくと色々な場面で便利
- 苦手なものは徐々に出てくることがあるので、一度経験したから安心と思わず常に注意する
- 保護犬によっては無理に散歩に行かない方がいい場合もあるので、その子に合わせてステップを踏んであげる