ドッグトレーナーは教えるしつけ(コマンド)の順番を犬によって変えている!その理由は?

ゴールデンパピー しつけ

 

愛犬を迎えて「さぁ!しつけをしよう!」と思っても、いつからどんな順番で教えたらいいのか、いまいちわかりませんよね。

 

犬のしつけの本やネットには、だいたい「おすわり」「ふせ」「まて」の順で載っていることが多いと思います。

けれど、子犬を迎えた方は特に「元気すぎて「ふせ」を全然しない!」、「そもそもこっちに来ない!」と悪戦苦闘される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、ドッグトレーナーはすべての犬に同じ順番でしつけ(コマンド)を教えていません。

なぜなら、その子の年齢や性格に合った順番にした方が、犬が理解しやすいからです。

 

犬に教えるしつけ(コマンド)の順番の決め方と、ドッグトレーナーの私おだんごがおすすめするしつけ(コマンド)の項目を、主観的ですがお伝えします。

どうしても覚えてくれないしつけ(コマンド)がある方は、教える順番を変えるだけで、すんなり覚えてくれることがありますよ!

 
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この記事での「しつけ」とは、トイレトレーニングなどは除いた「コマンド(指示)」を指しています。

迎えたその日から教える「しつけ」はこちらの記事を参考にしてください。

迎えた時からしつけはスタート!犬を迎えた日から始めること【3つ】

子犬のしつけは迎えたその日から!しつけを始める時期と教える順番を解説

 

 

しつけ(コマンド)はお行儀よく見せるためではない

指示を聞かない犬

「おすわり」「ふせ」「まて」などの基本的な項目は、犬の命と人間社会のルールを守るために教えます。

愛犬が動くと危険な状況だったり、興奮して人に迷惑をかけそうな時などに、コマンドを使うことでその場で落ち着かせることができます。

また、最初に動きを教えることで、愛犬の選択肢が広がります

たとえば、横断歩道で信号を待つ時に「今は飼い主さんが止まったから、座って待とう。」と自分から考えて、その場面に合った行動をしてくれやすくなるのです。

飼い主さんの言うことを何でも聞くための訓練や、できるとお行儀よくみえるためではないので、生活の中で楽しく取り入れることを意識して練習しましょう。

 

犬によってしつける順番を変えた方がいい理由

フセをするヨーキー

多くの方が最初に教えるしつけは「おすわり」ではないでしょうか。
「おすわり」は、ほとんどの犬がやりやすい姿勢で、指示することによりその場から動かなくなります。

けれど、子犬など好奇心旺盛な子には、飼い主さんに集中できず「おすわり」が難しいことがあります。
このような子には、人の手についてくるしつけ「ハンドターゲット(鼻タッチ)を先に教えます。

好奇心旺盛な子は動くものを追いたがる習性があるからです。
おやつを持った手を追うようになるので、犬に上を向かせることでお尻をつける「おすわり」の姿勢を教えやすくなります。

 

また、ふだん落ち着きのない子は「ふせ」の姿勢をなかなか取りたがらないことがあります。
他の項目から教えて、落ち着いて過ごせるようになると、自分から「ふせ」の姿勢を取る時間が増えることがあります。

このように、教える順番はその子の性格や年齢によって変えることで、効率よく教えることができます。

しつけを教える順番はあまりこだわらなくてもOK!
その子が理解しやすいものから教えてあげます。

必死に教えるのではなく、楽しいコミュニケーションの時間であることが大切です。

 

いつからしつけ(コマンド)を教えるの?

生後間もない子犬

しつけは「犬の勉強時間」ではなく、飼い主さんとのコミュニケーションの時間です。

あまり月齢が低いと、しつけを理解することは難しいですが、ほとんどの方は生後2か月以上の子犬を迎えるかと思います。
「子犬だからまだいいかな。」と思わず、環境に慣れてきたらスタートしましょう。

保護犬は、環境に慣れるのに時間がかかる場合があります。
無理にコミュニケーションを取ろうとせず、まずはその子のペースで安心して過ごせるようになるのを見守ります。

 

アイコンタクトなどのコミュニケーションは、迎えたその日から始めることができます。

「しつける」というよりは、目が合ったらにこっと笑ったり、目が合ってこっちに来たらおやつをあげるなどでOKです。

子犬におやつをあげる場合は、生後2カ月以上など袋に書いてある対象年齢を確認してからあげます。

 【生後2か月からOK?】子犬のおやつの選び方とおすすめのおやつを紹介

↓ こちらは生後3か月ごろからOKのしつけにおすすめなおやつです。

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犬の集中力は10分程度と短い!

あくびをする子犬

犬の集中力はとても短いです

新しいことを教える時につい力が入ってしまうと、愛犬が飽きて嫌がってしまうことがあります。
楽しい気持ちで終わるように、短時間にするようにし、成功して終わらせます。

また、新しく教えるしつけ(コマンド)は1つずつにします。
「おすわり」の練習と同時に「ふせ」の練習も始めてしまうと、犬が混乱してしまうことがあります。

1つできるようになったら、新しい項目を教えることで、1つ1つのしつけを分けて覚えられるようになります。

 

おすすめのしつけ項目はこちら!

  1. アイコンタクト
  2. おすわり
  3. ふせ
  4. まて
  5. おいで

 

愛犬が日常生活でよくする動きは、その姿勢を取りやすいので覚えるのが早くなります。

「まて」はごはんの時に教えているお家が多いかと思います。
「待てばごはんが食べられる」と犬が理解しやすいので、覚えやすくなります。

長い時間やりすぎるとストレスになるので、ごはんの「まて」は数秒くらいにしてあげてください。

「アイコンタクト」の教え方はこちら!
【ドッグトレーナーおすすめNO.1のしつけ】アイコンタクトの教え方

 

まとめ

  • しつけは犬の命と人間社会のルールを守るためのもの。
  • 迎えて環境に慣れてきたらしつけをスタートしてOK。
  • 「犬の勉強時間」ではなく、「犬とのコミュニケーションの時間」。
  • しつけを教えるときは、項目の上から順番通りでなくていい。
  • その犬の性格・行動に合ったしつけの順番をオーダーメイドにしてあげると効率よく教えられる。