【奮闘するより受け入れることが大事】保護犬の里親になる前に知っておきたい3つのこと

青い目の子犬 保護犬

芸能界の方が保護犬のお世話をする番組なども増え、徐々に浸透してきた保護犬の存在。

「犬を飼うならペットショップからでなく保護犬から!」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

私おだんごも、念願の保護犬を迎えて幸せを実感する日々ですが、誰でも迎えられるわけではないと感じたのも事実です。

 

ペットショップやブリーダーから迎えた時と、直面する問題はそれほど変わりませんが、時間お金を費やせるかというところが1番大きいのではないかと感じました。

私の実体験から、保護犬を考えている方にお伝えしたいポイントを紹介します。

 

1.医療費がかかる

カラーをした犬

実際に保護犬を迎えた方にお願いしたアンケートの中でも多かった意見でした。

持病があることが事前にわかっていることもありますが、迎えてから発見されることもあります。
食物アレルギーや皮膚疾患などは長期的な通院が必要な場合が多く、医療費が予想以上にかかったという声をよく聞きます。

我が家の保護犬もフィラリア症陽性であることがわかっていたので、迎えた月から検査と薬をもらいに動物病院に行きました。

ここまでは想定していたことなのですが、フィラリア症が陰性になってからも、後遺症による循環器の変形で突然倒れてしまい、救急で診てもらったのは想定外でした。

医療費がかかることは保護犬でなくても同じですが、保護犬は想定外の医療費が比較的多いと考えていた方がいいと思います。

そして、フィラリア症になった経験があるため、何の体調不良もない現在でもペット保険に入ることができません。

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たくさんリサーチしたのに、結局ペット保険に入れなかったエピソードです・・・

ペット保険に入れなかった話

2.子どもがいる環境が向かないことがある

赤ちゃんとゴルちゃん

多くの保護団体さんでは、里親の条件の中に「小学生以下の子どもがいないこと」という項目があります。
条件にない場合でも、お子さんがいる家庭は保護犬を迎えられる環境か考えておく必要があります。

 

わが家にも小学生と保育園の子がいたので、迎える保護犬が子どものことを苦手でないか、保護団体さんに確認していました。
しかし、実際迎えてみると子供に対しての警戒心は大人以上に強いものでした

もともと犬は、子どもが苦手なことが多いですが、成犬になって初めて子どもと接する保護犬だと、必ず慣れてくれるとは限りません。

 

また、子どもの年齢が小さいと育児と育犬の両立が大変になる可能性があります。

「生活スペースを分けられず、おもちゃの取り合いや、誤飲をしてしまう。」
「子供が犬を無理やり抱っこしてケガをさせてしまったり、犬が子どもを噛んでしまう。」

などの事故も頻繁に起こっています。


今飼える環境かということもシミュレーションしておくと安心です。

 

お互いストレスにならないよう、保護団体さんに子どもに対する反応を確認し、反応のわからない犬はやめておいた方が安全かと思います。
保護団体さんから迎える場合、トライアル期を設けているところが多いので、その時の犬の反応を見ることも重要です。

子どもにも犬の接し方について伝え、慣れるまでは勝手に触らないよう約束を決めておくことが、犬と仲良くなる近道になります。

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保護犬の子どもへの慣らし方についてはこちらを参考にしてください

【最初が大切!】保護犬が子ども嫌いにならないための上手な慣らし方のステップ

迎えたときの保護犬と子どもの関係

また、私の体験で困ったことは、子どものお友達(特に犬好きの子)が遊びに来た時でした。

お友達が来ている時は、犬をサークルの中に入れています。
犬が苦手な子は、気にしないでいてくれるのでいいのですが、犬好きな子はサークルの中に手を伸ばして、上からなでようとします。

「びっくりし噛んじゃうといけないから、手入れないでねー。」と伝えても、隙を見て必ず触ろうとします。

触る代わりにおやつを投げ入れてもらったり、クレートに入れて触れないようにしていますが、注意が必要です。

3.慣れていないものに慣らすのは時間がかかる

ほえる犬

ペットショップやブリーダーから迎える場合と違うところは、何に慣れていないかわからないところだと感じます。

子犬なら色々な経験をさせて慣らしていきますが、保護犬の場合は何が苦手かを探ることから始めます。

慣れていないものが見つかったとき、どんな反応をするのか、どのくらい苦手なのかと、その場面になって初めてわかることだらけです。

「噛む」という行動も、子犬なら甘噛みからはじまり、徐々に増えてくるのでしつけの時に気をつけることができますが、保護犬は生い立ちによっては、急に本気で噛む可能性があります。

苦手なものに慣れるには長期間かかることが多いので、時間をかけて寄り添ってあげられるかが重要です。
中にはどんどん吸収してくれる子もいます。

我が家の保護犬も、色々なことにスムーズに慣れてくれましたが、お散歩の時は今でも気を張っています。

車に対して興奮することはまだ引き続き練習中です。

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我が家では、車に吠える前に犬におやつをかじらせてかわす練習をしています。
約4年経って、ようやくおやつがなくてもかわせるようになってきました。

【実レポ】車に向かって吠える犬をしつけするのに効果的なおやつを徹底検証

犬や子どもとすれ違う時も、今のところ問題ありませんが、どんな状況でスイッチが入るかわかりません。

犬に絶対はないという意識で過ごしています。

 

まとめ

  • 保護犬を迎えるとき「時間」と「お金」を費やせるかを考える
  • ペットショップやブリーダーから迎える犬より医療費がかかる傾向がある(実体験より)
  • 子どもがいる家庭は今飼える環境か、犬が子どもを苦手ではないか確認する
  • 苦手なものに慣れるには時間がかかるので愛情をもって見守る