日本でも犬の室内飼育が推奨されるようになり、外飼いの犬はほとんど見かけなくなりました。
小型犬ならまず室内飼いを考えますが、中型犬以降になると意見が分かれることもあります。
「犬は外が好きなのに、なんで外飼いはだめなの?」
「大型犬で部屋の中じゃ狭くて可愛そう。」
「外飼いの犬は寿命が短くなるって聞くけど。」
と色々な見解があると思います。
ちなみに犬の里親になりたい時、保護団体さんからの譲渡の条件には「室内で飼育する」という項目がよくあります。
一般的な保護団体さんからの譲渡条件はこちらの記事を参考にしてください。
条件が合わなくても保護犬を迎えられた理由
この記事ではなぜ犬の室内飼いが推奨されているのか、意外と知られていない理由についてお伝えしています。
環境によっては必ずしも室内がベストとも限りませんが、安全面、犬の習性を考えると、室内飼いの方が犬が幸せでいられると考えられています。
犬の外飼いって法律で禁止されているの?
日本のペットを守る法律「動物愛護管理法(略称)」では、犬を外で飼うことに対して法律では禁止されていません。
ただし、外飼いでつながれるなど行動制限があり、厳しい天候から身を守ることができない状況で飼育することは虐待とみなされる可能性があります。
動物福祉の先進国である北欧などでは、外で犬を飼う場合のルールが法律で決められています。
「犬をつないでいいのは2時間まで」など飼育環境やストレスに配慮した内容が盛り込まれています。
犬の室内飼いが推奨される理由
1.犬は群れで生きる動物
犬は群れで生活する動物なので、家族は家の中にいるのに、一匹だけ外にいることは不安を感じやすくなります。
外にいるということは、どこから襲われるかわからないストレスを抱え続けることになります。
気持ちが落ち着けないので、警戒して吠えやすくなるといわれています。
外飼いの犬は、「家を守らないと!」という番犬の意識が、室内飼いの犬よりも強くなるといわれ、余計に車や歩行者などに警戒して吠えてしまいます。
大型犬で室内だと狭くてかわいそうと考えるなら、家の大きさに合った犬を迎えるか、日中外で長くお散歩して運動させてあげましょう。
2.温度管理が難しい
近年酷暑ともいわれるほど夏が高温なり、台風や大雨などの災害も起こりやすいです。
天候が悪いときだけ室内に入れる方もいますが、室内に慣れていないと「外に出たい!」と要求吠えしたり、落ち着かなくてストレスになることもあります。
外出中に天気が崩れて、避難させられない可能性もあります。
また、外飼いの方が室内飼いよりもノミやダニ、フィラリアのリスクが上がるのでより予防が大切です。
3.ご近所の問題
吠えや抜け毛がご近所の問題になる可能性があります。
室内でも吠えはトラブルになりやすいですが、外で吠えるとやはり響きます。
誰かが食べ物を与えてしまったり、人を咬んでしまったなどの事故になる危険もあります。
室内ではたとえ留守で見ていなくても、このようなことは起こらないので飼い主さんも安心です。
4.脱走の危険
外飼いの場合、リードにつないでおく方が多いと思います。
ナイロン製や鎖のものでも、何かの拍子に切れてしまって脱走する危険があります。
特に、雷や花火の時はパニックを起こしてリードを切ってしまう事故が増えるので注意が必要です。
雷や花火などで、犬がパニックを起こしにくくなる洋服(サンダーシャツ)もあります。
こちらと同じ商品ではありませんが、実際にサンダーシャツを着て効果があった子も身近にいました。
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外飼いの犬は寿命が短くなるの?!
外飼いの犬は室内飼いの犬より寿命が数年短いといわれています。
考えられる理由としては、
- 厳しい天候による体へのダメージ
- 孤立しているためのストレス
- 音や周りの刺激によるストレス
- ノミやダニなど感染のリスク
- 事故に遭うリスク
などがあります。
外の空気を吸わせてあげることはとても重要!
外飼い派の方の思いとしては「外の空気を吸わせてあげたい。」「のびのび過ごさせてあげたい。」ではないでしょうか。
外の空気を吸うことは犬にとってとても重要です。
犬のお散歩の目的は、運動やトイレだけではなく、外の空気を吸うことで情報を集めることでもあります。
外からの情報は脳を活性化するので、シニア犬などで自分で歩けない子でも抱っこやベビーカーでお散歩することは健康にいいことです。
室内で飼っていると、お散歩以外で外の空気を感じることが難しくなってしまいます。
天候を見てお庭に出してあげたり、たまに一緒にハイキングなど遠出してみるのもおすすめです。
窓を開けるだけでも、外の空気が吸えるのでいい刺激になります。
まとめ
室内飼いが推奨される理由
- 犬は群れで生きる動物
- 外だと温度管理が難しい
- 吠えや毛などご近所の問題
- 脱走の危険