ネット上でよく「保護犬を迎えたが全然懐かない」「野犬を迎えたが何年経っても心を開かない」という相談があります。
これを見ると「犬を飼ったことないから、いきなり保護犬は無理かも・・・」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに保護犬はいろいろな背景があり、怖がりな子が多いので、誰でもどんな子でも迎えられるわけではないと感じます。
私も実家にいたとき犬の飼育経験はあり、犬について勉強してきましたが、保護犬を迎えることは初心者だったので、慎重に性格などを聞いて選びました。
そして今、それほど悩みなく過ごせています。(多少は練習が必要なものが残っていますが・・・)
その理由は、私がドッグトレーナーでしつけがうまくいったからではないと思っています。
迎えてみて重要だと思ったことは「慣れやすい子を選ぶ」ことでした。
命をあずかることなので決して簡単ではありませんが、だからこそ自分の手に負える子を選ぶことが大切になります。
この記事では、初めて家族で保護犬を迎えるときの準備から、選び方までの手順を紹介しています。
保護犬はどんなところから迎えられるの?
- 保護センター
- 保護団体・里親会
- 里親サイト
どういうところに気をつければいいの?
1.犬の習性や飼い方について家族みんなで勉強します
本でもインターネットでも、たくさん情報が載っています。
迎える前にシミュレーションしておくと安心です。
しつけ方法よりも、犬の習性を理解し、快適な環境を整えてあげることが、お互いの暮らしやすさにつながると感じます。
わが家が保護犬を迎えるときに準備した用品リストはこちら!
買ったものの、使わなかった物もありました・・・
2.家族会議をしてどういう子を迎えるか話し合います
体重、年齢、ライフスタイルなど具体的に家族の条件を決めます。
我が家の保護犬の条件はこちらです → 運命の保護犬!でも条件は大丈夫?
3.保護センターや保護団体さんの所に掲載されている子を見ていきます
(選び方のポイントは私の主観的なものなのでご了承ください。)
- 費用が明確
- ブログなどで活動がわかり、定期的な譲渡があると安心
- 性格、病歴などをしっかり説明してくれる
- 「期限が迫っているからこっちの子がいい」など感情的でない
- 費用が明確で犬の譲渡時に払うなどトラブルにならないようにする
- できるだけ譲渡の内容について書面に残す
初心者向きでない犬
- おびえて部屋から出てこない子、すみっこに潜んでいる子
- 咬むなど攻撃性がある子
- 野犬
- 運動量の多い犬種、大型犬
保護犬になった理由が迷子、被災犬、飼い主さんの入院などの場合、人に飼われていた経験があるので、慣れやすい子が多いです。
基本的には人に極度に慣れていない子はトレーニングしてから里親募集になったり、事前に説明してくれます。
どの子が初心者向きか聞いてみるのが安心です。
まとめ
- まずは家族みんなで犬の習性について勉強会
- 家族会議で犬の条件を決める
- 見た目だけでなく大きさ、運動量などに注意して決める
- 初心者向きか直接聞く
- 人に慣れていない子は無理して選ばない
苦手なものが初めからわかる子もいれば、生活してみてわかってくることもあるので、「一緒に慣れていこう」という気持ちで迎えてあげてください。
心を開いてくれるのには少し時間はかかりますが、慣れてくれてからの甘えぶりは犬一倍です!
徐々に慣れてくれる過程も保護犬ならではのすてきな時間になります。