前回の記事で子犬の甘噛みについてお話ししました。
「成長過程だから~」と子犬の甘噛みをそのままにしていても、自然になくなるものではありません。
成犬になり噛む力が強くなると、お家で対処できなくなることも・・・
大事なことは子犬のころから正しい対処です!
ここでは成犬の甘噛みについて掘り下げ、甘噛みの直し方について紹介したいと思います。
成犬の甘噛みの理由
1.学習によるもの
子犬の時期に甘噛みを注意されなかったことで、「噛んでもいいんだ!」と学習した状態です。
おもちゃで遊んでいる時に、うっかり飼い主さんの手に歯が当たってしまうことがあると思います。
「遊んでいるからしょうがないかー。」とそのままにしていると、成犬になった時、噛む力が強くてケガをしてしまうこともあります。
人の手からおやつを食べる時に、手を一緒にかじるのも同様です。
また、構ってほしいときに甘噛みで訴えていた犬は、成犬になってからも甘噛みで訴えてきます。
特に注意したいのが、やめてほしい時に飼い主さんを噛む場合です。
子犬の時は甘噛みでも、だんだん力が強くなり、成犬になって本気で噛むようになることがあります。
飼い主さんが怖くて手を引っ込めることで学習し、より噛もうとするようになってしまいます。
2.ストレスがたまっている
子犬の時は好奇心や歯の生え変わりのため、周りのものを噛んでしまうことがあります。
この時期に犬専用の噛んでいいおもちゃを与えないと、何でも噛むようになってしまいます。
噛みたい欲求は本能なので成犬になっても続きますが、ストレスがたまっている犬の方が強く表れます。
ストレスの原因は、運動不足、コミュニケーション不足、環境が悪い(騒音や居場所がない)などさまざまです。
暇なときや、留守番で退屈なときに、黙々と破壊行動をすることがあります。
甘噛みの直し方
甘噛みが本噛みになるとケガをする危険があるので、お家で直すことが難しい場合は、ドッグトレーナーなどプロに相談してみてください。
1.無視する
歯が当たった時に無視をして、その場から立ち去ることで、「歯が当たると飼い主さんはいなくなっちゃうんだ。」と学習するようになります。
特に一緒に遊んでいるときが効果的で、立ち去ってから2~3分くらいしたらまた一緒に遊びだすことで、「歯が当たると遊んでもらえなくなる」と理解しやすくなります。
あまり長い時間その場からいなくなると、犬が何がいけなかったか理解できず、一人で遊びだしてしまうことがあります。そのため2~3分くらいを目安に戻ります。
歯が当たった時に「痛い!」と大声で驚かせる方法もありますが、声が高かったり犬が驚かないと、逆にかまってもらえたとうれしくなってしまうことがあるので、声を出す場合は低い声で短く伝えるのがポイントです。
自信がない方は無視だけでも大丈夫です。
2.噛んでいいものを与える
タオルやスリッパなど噛まれやすいものは、事前に片付けておき、噛ませないことが大切です。
手で遊んでいた方は、噛んでいいおもちゃに変えるなど、手を使わないように遊ぶようにします。
噛みたい欲求を満たしてあげるために、子犬のうちから知育玩具など噛んでいいいおもちゃを与えることで、成犬になっても自分のおもちゃだけで遊んでくれるようになります。
自分のおもちゃを理解しているのに、手当たり次第近くのものを噛んだりする犬は、かまってほしいかストレスがたまっている可能性が高いです。
3.ストレス解消をする
運動不足やコミュニケーション不足だとストレスがたまり、破壊行動を引き起こしやすくなります。
お散歩を十分にすることで、噛みたい欲求が減り、ぐっすり寝てくれるようになります。
お散歩に行けないときは、家の中で一緒に遊んだり、知育トイにおやつを詰めて与えたりすることで、ストレス解消になります。
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まとめ
甘噛みの一番の予防法は、子犬のうちから対処することです。
けれど、成犬になってからでも、犬の環境を見直し、接し方を見直すことで、甘噛みを直していくことができます。
おうちの子に噛まれると、飼い主さんがトラウマになってしまうこともあるので、怖くてお世話ができない状態になる前に、ドッグトレーナーなどのプロに相談するのも一つの方法です。