お散歩から帰ってくると、靴を履いていない犬の足は結構汚れています。
そのままくつろいでしまうと、ソファに足形のどろがついている、なんてことも・・・。
我が家では、ウェットティッシュ(赤ちゃんのおしりふき)で足を拭きますが、迎えた頃は唸ったり歯を当てようとしてきたり。
お散歩のたびにすることなので、それは大変な作業でした。
地道な練習の末、今では自分から足を一本ずつあげてくれます。
けれど必ずしも「足を拭く」ことがゴールではありません。
色々な経験や理由で、足を触られたくない子はたくさんいます。
この記事ではお散歩後の犬の足拭きの慣らし方や、他の解決方法について紹介しています。
無理やり拭いて関係が崩れてしまうなら、拭かないという方法も一つです。
愛犬が足を拭かれるのを嫌がる理由を考え、お互いが納得する形を探してみましょう。
家族によって足を拭くと唸られる人と唸られない人がいる場合もあります。
我が家ではパパが拭くと唸っていたので、その理由と対策を考えました。
犬が足拭きを嫌がる理由
ケガや痛みがある
肉球の間に何か刺さってしまったり、傷ついていることがあります。
さらに、ケガしているところ強く拭いてしまったために、足拭きに嫌な印象がついてしまっていることもあります。
足裏をチェックして、ケガはないか、歩き方に違和感はないかも気にしてみてあげましょう。
足を触られるのが苦手
犬はもともと足先を触られるのが苦手な子が多いです。
特に柴犬は体を触られたり、拘束されるのが苦手な子が多く、足拭きに苦労する方が多い印象があります。
犬の生まれ持った気質によることもあり、触られることに過敏に反応する子もいます。
犬自身もストレスを感じやすく、慣らすより付き合っていく方がいい場合もあります。
拭き方が強い
肉球に汚れが詰まっているからと、ごしごし拭くのはNGです。
足を持ち上げると、バランスがとりにくくなるので、一本ずつ素早く拭き終わるように心がけます。
また、見えづらいからと足を高くあげすぎてしまうと、関節を痛めてしまう危険があります。
足を持ち上げる角度も、犬にとって不快にならないよう意識しましょう。
拘束をされるのが嫌
拘束されると逃げ道がなく不安に思ってしまいます。
拭くときは足をちょこっと上げる程度にして、仰向けにしたり、抱え込んだりしないように拭いてみましょう。
逆に小型犬の子は、抱っこをして地面から足が浮いたところを拭く方が、逃げなくて拭きやすい場合もあります。
早く部屋に入りたい
我が家の場合、お散歩のあとごはんの時間なので、早く部屋に入って持ち場につきたいという気持ちで、イライラする様子もありました。
お散歩 → ごはん の順番を変えることでも、落ち着くようになる可能性があります。
ごはんのあとすぐにお散歩に行ってしまうと、胃捻転になる可能性があるので、食事から1時間以上空けてからお散歩に行くようにしましょう。
足拭きに慣らすコツ
先ほどのように、犬はもともと足を触られるのが苦手な子が多いです。
足を持たれるとバランスを崩しやすくなるので、不安な気持ちにもなると思います。
いきなり足を持ち上げて拭こうとすると、「嫌なことをされた!」という印象になってしまいます。
まずは、声をかけて「足をさわる」練習からスタートしましょう。
足拭きの練習中は、次の見出しの「足拭き以外の解決法」を使い、足を全部拭くことを一旦やめてみましょう。
① 足の甲をなでて、反応を見る
これでも警戒するようでしたら、なでてからおやつをあげたり、おやつを食べている間になでるなど、その子のキャパを超えないように、短時間練習します。
② 足を一瞬持ち上げてすぐ下す
足を触れるようになったら、一瞬足を持ち上げてみます。
声をかけてから始めると、「愛犬も急に何かされた」と慌てなくて済みます。
こちらも場合によってはおやつを使って、犬の表情を見ながら少しずつ慣らしていきます。
③ 拭くものを見せておやつをあげる
ウェットティッシュやタオルなど拭くものを見せてからおやつをあげることで、「このグッズが出たらいいことが起きる」と印象をよくしていきます。
④ 足一本を軽く拭いて終える
少しずつ足に触ることに慣れてくると、お散歩後に全部の足を拭きたくなってしまいますが、もう少しがまんです。
足一本ずつから慣らしていきましょう。
ここで無理しないことで、愛犬に「足拭きって意外と悪くないな。」と安心してもらいやすくなります。
⑤ 少しずつ拭ける足を増やしていく
無理せず愛犬のペースに合わせていけば、愛犬ができることは徐々に増えていきます。
おやつをあげるタイミングも、「足一本ごとに」から「4本すべて終わってから」と減らしていくように意識しましょう。
足拭きは日常の動作なので、最終的には毎回おやつをあげる必要はありませんが、たまに上げることでうれしい気持ちが継続しやすくなります。
「お手」の練習をして、自分から手を上げるようにする方法もあります。
後ろ足を上げるように教えるのは難しいですが、拭く流れに慣れてきたら、自分で上げてくれるようになることもあります。
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足拭き以外の解決法
1.マットの上を通過する
玄関にマットを敷いておき、そこを通過することで最低限の汚れをとってから部屋に入ります。
愛犬にとって負担が少ないので、一番始めやすい方法かと思います。
マットを少し濡らしておくと、より汚れが落ちやすいです。
その場で足踏みをしてもらうために、知育トイを置いておくのもありですね。
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↓ 知育トイとはおやつが入れられる、こういうおもちゃです。
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2.お風呂場に誘導して足を洗う
足を触られるのが苦手な子は、お風呂でさっと足を流してから部屋に入る方法もあります。
ただし、ぬれた足を拭くことができないので、バスタオルなどを敷いておいて、通過することで水分を取ります。生乾きになるので、足裏の弱い子には不向きなところがあります。
毛足が長めの速乾性のあるバスマットにおやつをばらまいておくと、おやつ探しをしながら足も乾き一石二鳥です。
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3.おやつをかじらせている間にさっと拭く
ガムなどの硬いおやつをかじらせている間に拭くことで、うまくいく場合もあります。
足拭きが気になる < おやつが食べたい
にならなければいけないので、大好物を使うところがポイントです。
繰り返すうちに足拭きが楽しい時間になり、好きになってくれる可能性も高くなります。
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ガムは小さくなると喉に詰まりやすいので、あげる時には注意が必要です。
ガムの注意点とあげ方についてはこちらの記事に載せています。
4.靴を履かせる
足が汚れないように靴を履かせる方法もあります。
ただし、足を触られるのが嫌な子の場合は、履かせることも嫌がる可能性が高いので、こちらも練習が必要です。
無理やり履かせると、足拭きと同じように唸るようになることもあるので、焦りは禁物です。
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激しく嫌がる場合はいったん足拭きをやめてみる
嫌な印象がついてしまったものを繰り返すと、噛むなどの攻撃に出てくる場合があります。
1~2週間くらい間を空けて、愛犬の嫌な思い出を忘れさせる期間を作り、いったんリセットしてみましょう。
そこから、またキャパを超えないように練習していくことが大切です。
すでに噛むなどの様子が見られる場合は、飼い主さんがケガをしてしまう危険があるので、ドッグトレーナーや獣医さんに相談してみましょう。
まとめ
お散歩の後の足拭きができない時の別の解決法
- マットの上を通過する
- お風呂場に誘導して足を洗う
- おやつをかじらせている間にさっと拭く
- 靴を履かせる
きれいに拭きたい気持ちは山々ですが、まずは「きれいに拭く」ではなく、「愛犬が嫌がらない方法を探す」をミッションに、その子に合った小さなハードルから成功できるようにしていきましょう。