子犬を迎えて最初の頃は、ふやかしたフードをあげている方が多いと思います。
初めて犬を迎えた方だと、いつからどうやってカリカリフード(ドライフード)へ切り替えていくのかイメージが付きにくいですよね。
いきなりカリカリに変えてしまうと嫌がって食べなかったり、吐いたりしてしまうこともあります。
この記事では、元ペットショップ店員の私おだんごが、子犬のふやかしフードからカリカリフードへ切り替えるタイミングと手順を解説しています。
以前は毎日作っていたので、おいしく作るための細かいポイントなどがお伝えできればと思います。
子犬がフード嫌いにならないよう、ゆっくりと切り替えてあげましょう。
犬がフードを食べない時のアイデアをまとめています ↓
【保護犬も試してみて!】子犬がフードを食べないときのひと工夫
フードの切り替え方についてはこちら ↓
愛犬のフードの量ずっと同じで大丈夫?ごはんの定期点検と切り替えの注意点
なぜ子犬にふやかしフードをあげるの?
ふやかしフードは人でいう離乳食です。
今までミルクを飲んでいた子犬たちが、徐々に形があるものを食べるためのステップになります。
生後2か月前の子犬だと、まだ乳歯が生えそろわないため、硬いものを噛むことができません。
また消化器も成長途中なので、急にカリカリを食べるとお腹を壊したり、下痢をしてしまうことがあります。
私の働いていたペットショップでは、子犬用粉ミルクをお湯でとき、飲みやすい温度にしたものを毎食のフードと一緒にあげていました。
栄養補給と水分補給ができ、食が細い子でもミルクなら飲みやすいようでした。
粉ミルクをふりかけのようにふやかしフードの上に直接かけるのも、食欲がアップするのでおすすめです。
森乳サンワールド ワンラック プレミアム ドッグミルク 150g 犬 ミルク 粉ミルク 犬用 子犬 幼犬 パピー 哺乳 哺育 総合栄養食 ラクトフェリン 国産 価格:2,860円 |
「ふやかしフード」のメリット・デメリット
「カリカリは嫌がるから、子犬のうちはずっとふやかしフードをあげたらいいね。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ふやかしフードをずっと食べているとデメリットもあります。
ふやかしフードのメリット
- 柔らかくて食べやすい
- 香りが立つので食欲が増す
- 消化しやすい
- 水分を一緒に取れる
- 食べやすい形にできる(盛り塩のように先端をとがらせると食べやすくなります)
ふやかしフードのデメリット
- 噛む力が鍛えられない(噛むことはストレス発散にもなります)
- 歯にくっつきやすい(歯石や歯周病になりやすくなります)
- 作るのに時間がかかる(20分くらいかかります)
- 出先で準備するのが難しい
カリカリフードにはいつから切り替えていくの?
小型犬の場合、乳歯が生えそろい、噛む欲求が出てくる生後3カ月くらいから徐々にカリカリへ切り替えていきます。(大型犬の場合は小型犬より成長が遅いので、半年くらいまでふやかしをあげることがあります。)
切り替え時期は個体差があり、すぐに硬めの食感のフードに慣れる子いれば、ふやかしじゃないと食べられない子もいます。
あくまで目安なので、生後3カ月たった頃から、その子のペースで切り替えはじめてあげてください。
見極めとしては、ふやかしフードをしっかり食べられるようになってから、徐々に硬めにしていきます。
たまにふやかしはあまり食べないけれど、カリカリならしっかり食べる子もいます。
機嫌が良いと食べられる子もいるので、コミュニケーションを取りながらカリカリを一粒ずつ手であげるのもぜひ試してみてください。
どうやって切り替えて行けばいいの?
基本のふやかしフードのつくり方
ぬるま湯(蛇口から出るお湯くらい)でカリカリフード一食分をふやかします。
水の量は、フードがギリギリ浸るかどうかくらいのラインで入れます。
熱湯を使うと、フードに入っている栄養が壊れてしまう可能性があるので使わないようにします。
(急ぎの時は熱湯が速いです。)
水だと時間がかかりなかなかふやけません。
ラップをフードに密着させるようにかけると、蒸らされて均等にふやけやすくなります。
タッパーなど蓋のできる容器に入れ、途中で振るのもおすすめです。
置く時間はフードのサイズや種類によって違うのですが、1粒が小指の爪くらいのサイズのフードをしっかりふやかすのに、20分くらいかかっていました。
白っぽくふやけた感じになります。
指で潰せて、芯が残らないくらいの硬さまでふやかします。
意外と時間がかかるので、早めに作り始める必要があります。
切り替えフードのつくり方
基本のふやかしフードの水分とふやかし時間を少しずつ減らしていきます。
芯が残るくらいにしても食べる子もいますが、食の細い子は食べてくれるか様子を見ながら、硬めに作るペースを調節します。
子犬は一回で食べられる量が少なく、こまめに食べていないと低血糖で倒れてしまうことがあります。
しっかり食べられているか、注意深く見守ってあげましょう。
まとめ
ふやかしフードをカリカリフードに切り替える時のポイント
- 切り替え時期は小型犬で生後3カ月くらいが目安
- ふやかし時間と水分量を少しずつ減らして硬めのフードにしていく
- 急にカリカリにすると下痢をしたり吐いてしまうことがある
- 個体差があるので愛犬の様子を見ながら徐々に切り替えていく