前回、「犬が目をそらす理由」として、「飼い主さんを信頼しているから」ということをお伝えしました。
「ふだん目が合うけどいけないの?」と心配になる方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。
犬と目が合うのにはすてきな理由があります。
犬が見つめてくる理由
1.飼い主さんが好きだから
飼い主さんと信頼関係があると、犬は飼い主さんが好きでじっと見つめてくれるようになります。
犬にとっての愛情表現です。
このときの犬は、おだやかな表情で見つめてきます。
犬と目が合うことで脳内に幸せホルモン「オキシトシン」が出て、お互いに幸せな気持ちになるという研究もされています。
「犬を見つめるとストレスなのかな?!」と思ったことがあったので、目が合うことはお互い幸せなことだと科学的に証明されて安心しました。
多くの動物が、目を合わせることは緊張状態を意味するので、ストレスを感じてしまいます。
犬はアイコンタクトをとることができる数少ない動物なのです!
2.飼い主さんの行動が気になる
飼い主さんが、次に何をするのか観察しているときに見つめてきます。
犬は群れで生活していた動物なので、他の仲間の動きは常に意識して生活しています。
特に、信頼している飼い主さんの動きはよく見ていて、くつろいでいるときでも飼い主さんが少し動いただけで目を開けて気にします。
ちょっと部屋を移動すると、犬もさりげなくついてきて、見える位置でくつろぎ出す姿、かわいいですよね。
我が家の場合、アイコンタクトのトレーニングをするようになってから、さらによく目が合うようになりました。
私が動くと気にかけ、期待してそばに来ます。
日常生活の中でよく目が合っていれば、あえて教えなくてもいいのですが、ステップを踏んで教えてみるとおやつを見ているのか、飼い主さんを見ているのかわかりやすくなるのでおすすめです。
3.要求している
「おやつがもらえるかも!」「お散歩に行けるかも!」としっぽを振って期待します。
我が家の犬もお散歩グッズのそばに行くと、大興奮しながらこちらを見て跳ね回ります。
お散歩ではないと気付いた瞬間、しっぽがぎゅんと下がり、何事もなかったかのように日常に戻っていきます。
上目遣いで要求してくるのはかわいいですが、要求されるたびに応えてしまうと、要求吠えにつながる危険もあるので注意が必要です。
おやつをあげるタイミングや、お散歩に行くタイミングは飼い主さんが決めるようにしましょう。
4.「やめて!」の合図
首をすぼめて、じっとこちらをにらんでいるように目が合うときは、嫌がっている可能性があります。
あまり慣れていない犬に近寄ったとき、このような様子だったら、それ以上寄るのはやめておきましょう。
うなったり、咬んでくる可能性があります。
犬が自分のお気に入りのおもちゃを取り上げられそうになるとき、おもちゃを守りながらじっと飼い主さんの様子を見てくることがあると思います。
まとめ
犬と目が合うことは状況によりますが、犬の愛情表現です。
はじめましての犬をじっと見つめることはNGですが、おうちの子とよくアイコンタクトがとれることはいい関係ができている証拠です。
愛犬がこちらを見てきたら、にこっと笑って愛情を返してあげましょう。