近年マダニの深刻な被害報告が増え、愛犬を虫から守る対策をより意識するようになってきました。
調べてみるとマダニだけでなく、蚊やハチなど危険な虫は意外と身近にいるんです
そして直接刺されるダメージだけでなく、そこから引き起こされる病気や、人への感染のリスクもあり、決して山歩きをする方だけの問題ではないことがわかりました。
この記事では、身近にいる危険な虫の影響と、愛犬への虫対策に便利なグッズを紹介しています。
温暖化により虫が多く出る期間も延びています。
さらに自然の多いところだけでなく、都会でも発生していて、すべての愛犬家が準備しなければならない問題です。
虫対策を万全に、愛犬とお外へ一緒におでかけしましょう。
愛犬の虫対策が大切な理由
虫の出る時期が延びている
毎年5月~9月くらいまでが、虫が多く出る期間と言われていました。
お住まいのエリアにもよりますが、実際はもっと長い期間虫刺されの報告がされています。
さらに、温暖化により虫の生息する時期が延びています。
実際今年から、フィラリアの薬が5月から11月になり、去年より1か月分多く処方されました。
虫に刺された時の重症化リスク
虫刺されというと、ちょっとかゆかったり、痛かったりで済みそうなイメージもありますが、そこから病気になってしまうこともあります。
スズメバチによるアナフィラキシーショックが有名ですが、ショック状態やアレルギー症状の発症、フィラリア感染など、刺されることにより命が危険にさらされることもあります。
身近に潜む刺す虫
蚊
蚊が媒介する感染症は多く、実は人間の命を最も多く奪っている生き物は蚊です。
(ちなみに2位は人間です。)
犬の場合も、蚊が媒介するフィラリアは死に至ることもある恐ろしい感染症です。
実際我が家の保護犬「うなじろう」もフィラリア軽度でやってきましたが、預かりさんのお家にいる時を含め、二回倒れてしまったことがあります。
フィラリアは、獣医さんから処方されるフィラリア予防薬を、半年ほど使うことで防ぐことができるので、忘れずに行いましょう。
ノミ、マダニ
犬の皮膚に噛みつき、血を吸います。
血を吸うと体がパンパンになって発見されることがあります。
ただし、マダニは無理やり引っ張ってとろうとすると、マダニの体が犬に残ってしまう危険があるのでNGです。
噛まれる唾液により強いかゆみや、アレルギーを起こすことがあり、脱毛してしまうこともあります。
大量に噛まれると貧血になってしまうことも恐ろしい虫です。
さらに、SFTSウイルスに感染しているマダニに刺されると、まれに重症熱性血小板減少症候群を発症することがあり、これは人にもうつる可能性がある人と動物の共通の感染症です。
有効な治療薬やワクチンはなく、死亡率が約20%ほどと高いので、身近な危険になっています。
ハチ
ミツバチなどに刺されると、人と同じように腫れたり、痛がったりすることがあります。
ほとんどの場合痛みが引き徐々に気にしなくなりましが、まれにアナフィラキシーショックを起こしてしまうことがあります。
呼吸が苦しそうだったり、体が腫れている、粘膜が白や紫っぽいなどの異変があったら、急いで動物病院に相談する必要があります。
ムカデ
ムカデにも毒針があるそうです!
命に関わる危険はほとんど聞きませんが、うっかり踏んでしまい、刺されると腫れや痛みが起こります。
あまりにも気にしているようなら、動物病院へ相談してみましょう。
そして私がムカデだと思っていたものは「ヤスデ」でした。
画像は控えたいと思いますが、ムカデとヤスデは見た目もサイズも違い、小さいものはヤスデだそうです。
実際ムカデを見たことある方は、それほど多くないのではないでしょうか。
虫対策に便利なグッズ
滴下タイプのノミ・マダニ駆虫薬
フロントラインなどの医薬品である駆虫薬は、効果と安全性がしっかり検証されているので、おすすめな対策です。
首の後ろに薬を滴下するだけで、全身に効果が行き届き駆虫してくれます。
滴下して24時間以降はシャンプーもできるようです。
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洋服を着せる・靴を履かせる
防虫剤などは体への害が心配になりますが、こちらのお洋服はダニや蚊が触れたがらない生地でできているそうです。
リブ付きなので虫が入りにくくなっていて、別売りのマナーベルトを使えばお腹部分も守ることができます。
普段使いできるかわいいデザインなのがまた素敵です。
ちなみにお洋服の色は、淡い方がダニの付着がわかりやすくて便利です。
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靴は刺す虫を踏んでしまうことを防止できるだけでなく、肉球の保護にもなるので、山道など足元の悪い時にも便利です。
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犬用虫よけスプレー
手軽に使えるのが犬用虫よけスプレーです。
ユーカリのような天然ハーブを使ったものが多く、犬に優しいものが多いです。
人用の虫よけスプレーは犬に有害な成分が入っていることがあるので、使わないようにしましょう。
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↓ 有効成分の「ディート」には忌避効果があります。我が家の普段使いです。
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首輪タイプは自分で舐められないので、多頭飼いでなければ、有効成分の入ったものを取り入れやすいというメリットがあります。
約半年間効果が続くのもありがたいです。
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犬用虫除けを選ぶ時のポイント
安全性と効果のバランスが選ぶ時のポイントになります。
色々なタイプの虫よけが出ているので、その場面に合わせて使い分けるのがおすすめです。
我が家の場合は、部屋の中や近所はハーブタイプを中心に、自然の多いところへ行くときは化学薬品を使用したものを中心に使い分けています。
また、独特のにおいがするものも多いので、愛犬の反応を見ながら選んであげるといいと思います。
自然の中によくお出かけされるお家は、しっかり駆虫できるものを選んだ方が安心です。
まとめ
いかがでしたか?
意外と種類があって、選ぶのが大変と感じる方もいらっしゃると思います。
お家の環境やお出かけの範囲などを考え、取り入れやすいものからスタートしてみるのもおすすめです。
愛犬と安心してお外にお出かけできるように準備してみてください。