日本は災害大国と呼ばれ、災害がいつ起きてもおかしくない状況です。
最近でも地震が続いたり、洪水になったりと頻繁に発生しています。
日ごろの備えが大切ですが、何をどのくらいの量ストックしておけばいいか難しいところですよね。
また犬を飼っている方の場合、最低限の食料品だけでなく、避難所でトラブルなく過ごすために備えておくとより安心なものがあります。
この記事では、災害時の体験談などの情報をもとに、犬を飼っている方が災害時にあると便利なものをまとめています。
まずは生き延びることが大切ですが、その後水道や電気が復旧するまで時間はかかります。
その間、避難所で集団生活することになったら、周りの方々への配慮や助け合いが必要不可欠です。
少しでも安心につながるよう、今から備蓄の見直しをしておきましょう!
災害時に支給されるものを犬に与えるとトラブルになることも・・・
水など人の備蓄として備えられているものを、犬にあげた時に指摘を受けた方がいるというお話を聞いたことがあります。
避難所に指定された場所なら十分な備蓄があると思われがちですが、場所によっては足りない場合があります。
その中で、犬に食料や水を分けることをよく思わない方もいらっしゃいます。
愛犬に必要なものは自分で準備しておくことで、トラブルの回避につながります。
抜け毛や臭いにも気配りが必要です。
洋服を着せる、使用したペットシーツは袋を二重にする、消臭スプレーを携帯するなどの配慮が必要になります。
何より日ごろのしつけが大切です。
最低3日分の備蓄が必要
電気、ガス、水道などの復旧に3日ほどかかるため、最低3日分は備蓄が必要と言われています。
しかし近年の災害では、復旧にもっと時間がかかっていた印象がありますし、その後必要なものが安定的に手に入るとも限りません。
(3.11では水道の復旧が、場所によっては1か月以上かかっていたようです。)
できれば7日分は備蓄があると安心です。
愛犬に最低限必要なもの
1.水
犬の場合、体重1㎏あたり100mlの水が必要と言われています。3㎏の子なら300mlです。
できればミネラルウォーター(硬水)でなく普通の水(軟水)が安心です。
(人の場合、飲料水は1人1日3リットル、生活用水も含めて考えると10リットルは必要になります。)
2.フード
フードは小さい袋の物をローリングストック(賞味期限が近づいたら消費し、新しいものを補充)しておくと便利です。
一つの商品だけを食べていると、他の物が食べられない可能性があるので、小さい頃から色々な食材に慣れておくと食のバリエーションが増えます。
アレルギーのある子、療養食の子は手に入りづらいので必ずストックしておきましょう。
3.フードボウル
いつものフードボウルじゃないと食べられない子もいます。
気にしない子なら、折りたためるシリコンボウルがコンパクトでおすすめです。(100均にも売っています。)
4.お薬
すぐには手に入らない可能性があるので準備が必須です。
また飲ませるためにおやつや器具が必要な場合は、その準備もしておきましょう。
5.ペットシーツ
トイレの時だけでなく、水分を吸い取る時や、マナーベルトとしても幅広く活用できます。
6.リード、ハーネス
愛犬をフリーで歩かせることはできないので、キャリーバッグの外にいる時はリードを付ける必要があります。
大型犬などキャリーバッグに入ることが難しい場合は、リードでの移動になります。
がれきや割れ物の上を歩く可能性があるので、犬用のくつもあると安心です。
7.キャリーバッグ
避難の時や、避難所で生活する時に必要です。
キャリーバッグに入ることに慣れていないと、実践で入るのは難しくなってしまいます。
日々の練習が大切です。
8.迷子札、鑑札
日ごろから万が一離れてしまった時、身元が分かるようにつけておくと安心です。
マイクロチップを装着すると、外れることはほとんどないので迷子のリスクが減ります。
9.ビニール袋
汚れたものを入れたり、カバーに使ったり何かと役に立ちます。
色々なサイズのビニール袋を準備しておきましょう。
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あると便利なもの
1.マナーベルト
慣れない環境から粗相やマーキングをしてしまうことがあります。
また犬を飼っていない人が見た時に、粗相をしないという安心感にもつながります。
女の子もマナーウェアも準備しておきましょう。
2.タオル
クレートやキャリーバッグの目隠しに使ったり、底にひいてあげるなど色々な使い方ができます。
お気に入りの毛布などがある子は、それを持っていくとにおいがつているので安心しやすくなります。
3.電気、ライト
電気が止まっていると外が真っ暗で歩けない可能性があります。
愛犬との散歩の時や、日常的な移動の時に役に立ちます。
反射テープなどもあると便利です。
4.うちの子手帳
一緒に撮った写真などがあると、万が一離れてしまった時に飼い主さんであることを証明することができます。
飲んでいる薬やアレルギーの有無など、飼い主さんと離れて過ごさなければならない時にも情報を共有することができます。
ワクチン接種済証明書のコピーも入れておきましょう。
5.紙、ペン、ガムテープ
避難所生活で、愛犬の紹介(苦手なことなど)を書いて貼っておくと、周りの人やボランティアの方が対応しやすくなる可能性があります。
避難所での生活は、掲示板に付箋を貼って伝えるやりとりが多いようです。
6.除菌・消臭スプレー
愛犬の臭いに気を配る必要があります。
そのほか、災害時は衛生管理が難しくなり、人も動物もおなかを壊しやすい環境になります。
除菌スプレーなどがあると、こまめに手を洗えない時にも衛生を保ちやすくなります。
まとめ
私は災害を経験したことがありません。
けれど人生のうちに1度は経験するのではないかと思っています。
今では、災害を経験した方が情報を発信してくださり、現場にいなければ気づかなかったことをたくさん知ることができます。
「知らなかった」「準備してなかった」ことで明暗を分けることが必ずあると思います。
ぜひ防災グッズの準備をきっかけに、ライフラインが途絶えたら、避難所で生活することになったら、といろんな場面のシュミレーションをして、選択肢を増やせるように準備してみてください。