保護犬を迎えたばかりだと、どこを触ると嫌がるのかわからず慎重になってしまいます。
唸られると、今後慣れてくれるのか不安になりますよね。
けれど大丈夫です!焦らず時間をかけてあげれば、少しずつ慣れてくれます!
大切なのは「無理せず見守る。」ことです。
保護犬は最初のうちは警戒心がありますが、慣れてくると飼い主にべったりな子が多いと聞きます。
わが家も今ではべったり甘えるタイプになりました。
この記事では、実際に保護犬を迎えて慣れてもらうためにしたことと、無理やりするのはやめたことを紹介しています。
今では触れないところはなくなり、毎日「なでてー」と手に顔を擦りつけたり、イスにあごを置いて上目使いで見てきます。
歯を当てたり、咬む恐れのある子はもう少しステップが必要になるので、無理しないでください。
誰でもどこでも触れることは大切
- 飼い主さんが健康管理がしやすい
- 獣医さんやトリマーさんが扱いやすい
- 知らない人が急に触ってきたときのトラブルを防げる
- 災害などで飼い主さんと離れて過ごさなければいけない時他の人でも世話ができる
「飼い主さんの言うことだけ聞く犬」は一見絆が強そうに感じますが、色々な人に慣れる経験が少ないか、飼い主さんが厳しくて怯えている場合もあります。
いつでも必ず飼い主さんがお世話をできるとは限らないので、誰からも愛される犬になることは、愛犬のためにも大切なことです。
子犬のうちから色々な人に関わっていれば、慣れる可能性は高くなります。
ただし、保護犬となると難しい場合があります。
成犬になると子犬の時ほど柔軟ではなくなるので、新しいものを受け入れるのに時間がかかる場合があります。
また、保護犬の生い立ちにより問題が複雑になることがあるので、受け入れられない場合もあります。
なでられるのが好きではない犬もいる
犬は「なでられたら喜ぶ」と思われがちですが、保護犬に限らず、生まれつき触られるのが好きではない子もいるんです!
見極めは難しいですが、時間をかけても触られると激しく驚いたり、唸ったりする子は無理に触ろうとしない方がいい場合もあります。
飼い主さんの指示を聞けるようになれば、必ずしも触らなくてもできることもあります。
我が家の保護犬の「触られること」への慣らし方
すぐに触れるようになったところ
- 首から背中にかけて
- あご
ここはなでられると気持ちよさそうにしていたので、なでられること自体は嫌いではない様子でした。
顔回りはそれほど嫌がらなかったので、歯や耳の健康チェックができました。
なでられることが嫌いではないと分かったので、他の苦手なところもゆっくり練習していこうと思いました。
触られるのを激しく嫌がったところ
- 手足
- お尻回り
- 手足
手足はお散歩のあと拭いたときにうなられてしまいました。
ここで無理に足をもって拭こうとすると、噛みつきに発展してしまう場合もあります。
慣れるまでは無理して手足を拭かず、汚れていいマットの上を通過するだけにしました。
- お尻回り
去勢手術のあと腫れてしまったようで、お尻回りを触るのはものすごく嫌がりました。
後ろ足やお尻回りにうっかり手が当たると歯を当てることもありました。
最初のころは、トリマーさんも肛門腺が絞れずそのまま帰ってきていました。
触られるのが嫌な理由がはっきりしていたので、無理に練習をせず、痛かった思い出を忘れるための期間を作りました。
克服してきた今でも、手が当たりそうになると座ってしまうことがあるので、日々少しずつブラッシングをすることで慣らしています。
触れるようになるためのポイント
お散歩の後などエネルギーを発散してから練習するのがおすすめです。
特別に好きなおやつなどをあげながら徐々に触っていきます。
おやつをあげることで触られることがいい印象になります。
万が一うなられたりしても慌てて手を引っ込めず、できるだけ落ち着いてなでられるところを変えます。
うなって手を引いてしまうと、うなったらやめてくれると思い、うなるようになってしまいます。
また、押さえつけて無理やり触ったり、もうちょっとできるとステップを進めすぎてしまうと、余計に警戒してしまうことがあります。
咬まれないように様子を見ながら無理せずに慣らしてあげることが大切です。
家族全員で一斉に行わず、大人が少しずつ楽しい雰囲気でなでてあげてください。
まとめ
- 誰でもどこでも触れることは大切
- ただし、なでられるのが嫌いな子もいる
- 散歩のあとなどエネルギーを消費してから触るのがおすすめ
- 触れるところから時間をかけて慣らす
- 家族で迎えた場合大人から慣れていくこと
- 絶対無理にはしない
まずは保護犬が環境に慣れることが大切です。
環境に慣れ、家族と信頼関係が築けるようになると、なでられるところが増えていきます。
時間が解決することもあるので、焦らず安全に練習してください。